【猫の年齢ガイド】平均寿命や見た目で年齢を判断する方法を解説

「飼いたいペットランキング」で常に上位にランクインする猫。たくさんのペットの種類がある中で、なにかペットを飼うとしたら犬か猫を選択する方が多いのではないでしょうか。
猫を飼っている人、また猫を飼っていない人でも、猫の平均寿命や、人間に例えると何歳くらいであるかなどは気になるポイントかと思います。そこで今回は、猫の平均寿命や人間に置き換えた時の年齢の換算方法、猫の年齢を推定する際の方法についてご紹介します。

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この記事の監修者

岩井ゆかりさん

岩井ゆかりさん

日本ペット栄養学会認定 ペット栄養管理士や、ジャパンケネルクラブ公認訓練士などの資格を持ち、ペット損害保険会社に10年在籍するなど、キャリアの多くを犬や猫などペットにまつわる業務に従事して過ごす。

岩井ゆかりさん

猫の平均寿命はどのくらい?

はじめに猫の平均寿命についてご紹介します。
一般社団法人ペットフード協会で2021年に発表された「全国犬猫飼育実態調査結果」によれば、猫の平均寿命は「15.66歳」という結果でした。同調査での犬の平均寿命は「14.65歳」であったことから、猫は犬よりも1年ほど平均寿命が長いことがわかります。

室内飼いの猫の方が平均寿命は長い

さらに調査では、「家の外に出る猫」と「室内飼いの猫」の平均寿命の差についても興味深い結果が判明しました。
家の外に出る猫の平均寿命は「13.75歳」で、室内飼いの猫の平均寿命は「16.22歳」でした。この調査結果から、家の外に出る猫に比べ、室内飼いの平均寿命が長いということが分かります。家の外に出る猫は、交通事故にあう可能性や、感染症のリスクが高まる他、身体に悪い食べ物を誤って食べるといった可能性があるためと予想されます。
愛猫と一緒に長く暮らしたいのは、飼い主であれば誰もが願うことなので、家の中だけで育てる環境が主流になったのは、ある意味では当然の傾向かもしれません。

参考:令和3年 全国犬猫飼育実態調査|一般社団法人ペットフード協会

最も長寿の猫は38歳

最も長生きしてギネス記録になった猫の寿命は「38歳と3日」です。人間の年齢に換算するとおよそ「170歳」に相当します。

参考:猫の長寿(寿命と年齢)とギネス世界記録 | ギネス世界記録

猫の年齢は人間でいうとどれくらい?

次に猫の年齢を人間の年齢に換算するとどれくらいなのかについてご紹介します。
犬には「ドッグイヤー」という言葉があるように、人間のおよそ7倍のスピードで年を取るといわれています。しかし猫の年齢については、あまり知られていないことが多いです。
猫を飼っている方でしたら、自身の猫の年齢がいくつぐらいなのかを知ることで、年齢に応じたお世話をすることができます。

生後1か月~1歳までの年齢換算

まずは生後1か月~1歳までの人間に換算した年齢です。猫の年を取るスピードは早く、生後1か月ですでに人間の「1歳」に相当します。
生後2か月では「3歳」、生後3か月で「5歳」に相当します。1か月で2歳くらい年をとる計算です。そこから生後6か月でおよそ「10歳」、生後9か月で「13歳」。1歳の誕生日で、人間の成人年齢のおよそ「18歳」まで到達することになります。

1歳半からの年齢換算

猫は1歳半で、人間の「20歳」に相当します。そこからは、1歳年を取るごとに「4歳」プラスして計算をします。2歳では「24歳」、5歳では、「36歳」、10歳では「56歳」、20歳で「96歳」までになります。そのため、猫の平均寿命が15.45歳ということは、人間の年齢に換算すると76歳になるのです。
1歳~1歳半で「20歳」だということさえ覚えておけば、そこからの計算は4歳ずつ足していくだけなので比較的簡単に年齢換算はできるでしょう。
ただ、人間が年を重ねるにつれ病気が増えるのと同様に、猫も高齢化するにつれ病気を抱えやすくなります。愛猫が高齢化していて病気は大丈夫だろうかと不安に思う方、猫の主な病気について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

関連記事:猫の主なケガや病気とは?症状を見極めるポイントや対処法を紹介

猫の年齢ごとの特徴

次に猫の年齢ごとの特徴を見ていきましょう。人間と同じで、猫も子供から大人になる年齢や出産する年齢など様々なライフイベントがあります。
およその時期をつかむだけでも、年齢にあった食事や行動の把握ができるので、何かあった際も落ち着いて対処ができるでしょう。

子猫と呼ばれる年齢

子猫と呼ばれる年齢はおよそ生後6か月を指すことが多いようです。猫は生後1週間で目が開くようになり、約1か月で活発に遊び始める時期になります。生後3か月~6か月で骨格や筋肉が十分に発達し、社会性も学びます。
子猫は大人の猫に比べると、栄養価の高い食事内容が望ましく、豊富な栄養を与えて、成長期をサポートする必要があります。

猫が出産する年齢

女の子の猫は、生後4~12か月ごろから、男の子の猫は生後8~12か月から交尾、交配が可能になります。
猫は「交尾排卵動物」と呼ばれる、比較的妊娠のしやすい動物の部類に分けられます。生まれてきた子猫も同じように早い時期からの交尾、交配が可能になることから、繁殖のサイクルが非常に早いのが猫の特徴と言えます。
発情期には尿をスプレー状にまき散らしたり、夜泣きしたりと、飼い主が対応に困る行為をする場合もあるため、避妊手術は初めての発情が来る前が良いとされています。避妊手術を検討している場合は、初めての発情の時期を意識し、しっかりと予定を組んでおく必要があります。

猫のシニア期と呼ばれる年齢

ここからは、猫のシニア期について解説します。
環境省が発表した資料のうち、「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」によると猫の「シニア期」は約8~10歳と記載されています。
シニア期には肥満や病気にかかりやすく身体の衰えも見られます。シニア期になれば、定期的に動物病院行くなど、細かなケアをしてあげましょう。

参考:環境省_パンフレット「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」 [動物の愛護と適切な管理]

猫の年齢の見分け方

猫の年齢が不明な場合の、おおよその検討をつけるためのポイントについてご紹介します。
保護した、事情があって引き取った、などのケースでは、その猫がどれくらいの年齢なのか分からない場合があります。そのような場合は、以下のポイントを手掛かりに年齢を探ってみましょう。

乳歯・永久歯で見分ける

猫は乳歯が生後約2週間で生えそろうことから、まだ乳歯が生えていない場合は、生後2週間未満ということが推測されます。
全ての乳歯が揃うのが生後約6週間ですから、乳歯を参考に月齢を探ることができます。乳歯から永久歯にすべて生え変わるのは生後約8か月あたりのため、まずは乳歯か、永久歯か、また、どの程度生え変わりが進んでいるのかをチェックすることが一つのポイントになります。

歯の色で見分ける

成猫の場合は歯の色も年齢を推測する手掛かりとなるでしょう。
永久歯が生えそろったばかりの猫は、真っ白い歯をしています。年齢を重ねると、人間同様にどんどん歯が黄ばんでいきます。3歳以上になると歯の摩耗が見られ、老年期を迎えると、欠歯や歯肉炎、歯石、歯槽膿漏が見られます。

子猫は目で見分ける

子猫の場合は目の成長状態をよく観察することで見分けることができます。
子猫は生後1週間で目が開きます。このことから、目が開いてない状態であれば、1週間未満の子猫だということが判断できます。さらに2週間程度で視力がついてきます。きちんと子猫の焦点が合っていると感じたら生後2週間は経っていると判断していいでしょう。

動物病院へ行き、推定年齢を確認する

猫の年齢が不明確な場合、獣医師が判断した推定年齢を参考に何年生まれかを決めることができます。また、推定年齢がわかることで野良猫であってもペット保険に加入できる可能性があります。
野良猫のペット保険に関する情報は下記の記事をご覧ください。

参考:野良猫でもペット保険に加入できる?保険加入の流れや注意点について解説

生後1年までの猫の平均体重

最後に生後1年までの猫の平均体重の推移をご紹介します。

猫の年齢 猫の体重
生まれたて 約100g
生後1週間 約200g
生後1か月 約500g
生後3か月 約1.5㎏
生後1年 約3kg~5kg

猫は、約100gという軽さで産まれます。生後1週間で約200gになり、生後1か月の体重は約500gです。ここからは1か月ごとに約500gずつ増えていき、生後3か月で約1.5kg程度に成長することが多いようです。
猫の1歳時の平均体重は約3kg~5kgと言われていますが、北欧など、特定の地域で繁殖された猫種では、もう少し大型の猫もいます。1歳になると、身体もしっかりとできあがり、成長がストップすることが多いと言われています。
避妊や去勢の有無、日々の運動量により、それぞれに必要なカロリーは違いますが、いずれにしても肥満や痩せすぎには十分注意をして育てていきましょう。
以上が猫の平均的な体重ですが、種類や個体差などがあることは理解しておきましょう。愛猫の体重が平均とかけ離れている、適正体重が知りたいなどのお悩みをお持ちの方は、獣医師に相談しましょう。

年齢ごとに正しい猫のケアを

今回は猫の年齢の見分け方や、年齢ごとの特徴などについてご紹介しました。
あまり考えたくはないことですが、猫は人間よりも早く年をとってしまいます。猫との限られた貴重な時間を大切にしてしっかりと育ててあげましょう。
猫に長生きしてもらうためにも、定期的に動物病院に行き、感染症の予防や、病気の早期発見を行ってくださいね。

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