猫の寿命を延ばす方法はある?猫種別の平均寿命や人間の年齢換算方法を解説

猫は、飼育環境や食事などによって寿命が異なるケースがあることをご存じでしょうか。

大切な家族の一員である愛猫と1日でも長く一緒に過ごすため、長生きしてもらうためにできることを行いましょう。

本記事では猫の平均寿命や愛猫の寿命を延ばす飼育方法、寿命が近づいた時にやるべきことなど、猫の寿命に関することを徹底解説します。

本記事が愛猫の平均寿命について知りたい方や愛猫の寿命を少しでも延ばしてあげたいと考えている方の参考になれば幸いです。
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この記事の監修者

岩井ゆかりさん

岩井ゆかりさん

日本ペット栄養学会認定 ペット栄養管理士や、ジャパンケネルクラブ公認訓練士などの資格を持ち、ペット損害保険会社に10年在籍するなど、キャリアの多くを犬や猫などペットにまつわる業務に従事して過ごす。

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猫の平均寿命

猫の飼育環境は、完全室内飼いの猫、野外と家の両方を自由に行き来する放し飼いの猫、外でだけで暮らすいわゆる野良猫の3パターンに分けることができます。

ここでは一般社団法人ペットフード協会より2021年に発表された資料をもとに、それぞれの環境で生活している猫の平均寿命についてご紹介します。

  • 完全室内飼いの猫の平均寿命
  • 放し飼いの猫の平均寿命
  • 野良猫の平均寿命

それぞれ詳しく見ていきましょう。

完全室内飼いの猫の平均寿命

外には一切出さず、完全室内飼いをしている猫の平均寿命は16.22歳となっています。

16.22歳という数値は今回紹介する3パターンの飼育方法の中では最も長い寿命です。愛猫の寿命を延ばすためには、完全室内飼いがおすすめといえるでしょう。

放し飼いの猫の平均寿命

放し飼いの猫とは、食事や睡眠の際は家に帰ってくるものの、天気の良い日中は屋外をウロウロしている猫を指します。放し飼いの猫の平均寿命は13.75歳となっています。

放し飼いの猫の場合、交通事故や食中毒などで若くして亡くなってしまう猫が多く、完全室内飼いに比べて平均寿命がやや低めになっています。

野良猫の平均寿命

飼い主のいない野良猫の場合、平均寿命は3歳から5歳程度とされています。野良猫は放し飼いの猫と比べても平均寿命が10歳ほど短いという驚きの結果です。

野良猫の平均寿命が短い理由としては、食料の確保が難しいことや縄張り争いに伴う喧嘩傷、交通事故、寒さなど様々な原因が考えられます。

常に危険と隣り合わせにある野良猫の生活はとても過酷であることが、平均寿命の短さからも想像できます。

野良猫を拾い、これから飼い始める方の中には、愛猫の今現在の年齢を知りたい方も多いのではないでしょうか?猫の年齢を推定する際の方法や人間に置き換えた時の年齢の換算方法など詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:「【猫の年齢ガイド】平均寿命や見た目で年齢を判断する方法を解説」

参照:一般社団法人ペットフード協会「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」

猫の寿命のギネス世界記録

ギネスには、猫の最長寿命も紹介されています。最長寿命のギネス世界記録を持つ猫は、アメリカ・テキサス州で暮らしていたクリームパフという名前の猫です。

クリームパフは38歳と3日生きたとされており、38歳は人間年齢に換算すると約170歳となります。

参照:Guinness World Record「Oldest cat ever」

愛猫の寿命を延ばす方法

大切な愛猫と1日でも長く一緒に過ごすためには、毎日の健康管理が大切です。

ここでは愛猫の寿命を延ばす4つの方法についてご紹介します。

  • 室内飼いで事故や病気を防ぐ
  • 定期的な健康診断を受ける
  • 栄養バランスの取れた食事を与える
  • ストレスフリーを心がける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

室内飼いで事故や病気を防ぐ

愛猫の寿命を延ばすためには、完全室内飼いをすることが大切です。完全室内飼いすることで交通事故や喧嘩傷、誤飲、迷子などを未然に防ぐことが可能になります。

また、完全室内飼いのメリットは危険を回避することだけではありません。急激な温度変化のない快適な室温でストレスなく生活をすることで、風邪や熱中症のリスクも軽減することができます。

完全室内飼いを行う際は、キャットタワーを設置したり、猫じゃらしで遊んであげたりして、運動不足を解消するように心がけましょう。

定期的な健康診断を受ける

猫だけでなく犬や人間など全ての動物に言えることですが、寿命を延ばすためには病気の早期発見・早期治療が非常に大切です。病気の早期発見・早期治療を行うためには、かかりつけの動物病院で定期的に健康診断を受けましょう。

例えば、毎年予防接種を行う際に健康診断を依頼する、愛猫の誕生日には健康診断を行う、などと決めておくのもよいかもしれません。定期的な健康診断を心がけることが愛猫の寿命を延ばすことにつながります。

また、ケガや病気が発覚した場合、気軽に動物病院に行ける環境を作っておくことも必要です。ペットの医療費は飼い主が全額負担することが基本であり、その医療費は高額になるケースも少なくありません。

本当はこの治療を受けさせたいけど、医療費が高額で諦めざるを得ないという状況にならないためにも、ペット保険は積極的に検討しましょう。

ペット保険の必要性に関する詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。

関連記事:「ペット保険は必要? メリットや留意点、保険選びの注意点も紹介」

栄養バランスの取れた食事を与える

愛猫の寿命を延ばすためには栄養バランスの取れた食事を与えることも大切です。

パッケージに「総合栄養食」と記載されているキャットフードを指定量与えることで、栄養バランスの取れた食事を行うことが可能です。

ただし、指定量はあくまで目安なので、猫によって消化能力が違うことを考え適宜コントロールする必要があります。

また、肥満は万病のもとといわれているように、猫の肥満は様々な病気を発症させたり悪化させたりするリスクがあります。標準体型を維持するために、おやつやフードを与えすぎないように意識することも大切となってきます。

猫の食事の選び方と与え方や、与えてはいけない食べ物についてさらに知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

関連記事:「猫の食べ物を年齢別に解説|子猫・成猫・高齢猫の食事の選び方」

関連記事:「絶対に猫へ与えてはいけない人間の食べ物とその理由とは?」

ストレスフリーを心がける

猫は繊細な生き物のため、ストレスがかかると体調を崩しやすくなります。愛猫の負担にならないように、できるだけストレスフリーな環境を整えることも寿命を延ばすためには大切です。

特に完全室内飼いの場合、運動不足がストレスにつながることがあるため、キャットタワーや猫じゃらしで遊ぶ時間を設けるなど運動不足にならないような配慮が必要です。

他にも、寝ている猫の横で大きな音を立てない、猫が1匹になれるスペースを作ってあげるなど、愛猫が快適に暮らせるようにサポートしましょう。

愛猫の寿命が近づいている時にすべきこと

愛猫の最期を看取るのも飼い主の役割です。ここでは愛猫の寿命が近づいていると感じた時にするべきことを2つご紹介します。

今、愛猫の寿命が近づいている方はもちろん、猫を飼っている全ての方に見ていただけると幸いです。

  • 毎日の健康チェック
  • 適切な介護

それぞれ詳しく見ていきましょう。

毎日毎日の健康チェック

愛猫の寿命が近づいている時は、小さな変化でも気づけるように毎日しっかりと健康チェックを行ってあげましょう。

スキンシップを取りながら優しく撫でて、痛がる部分はないか皮膚の状態はどうかなどチェックすることが大切です。

目や耳・お尻など、液体が出る部分の周囲が極端に汚れている場合は体調に変化のあるサインです。健康チェックの際は特に注意して見てあげましょう。

ただし、猫が嫌がることをすると猫にとってストレスとなる可能性があるため注意が必要です。

適切な介護

愛猫の老化が進み寿命が近づくと、自分の力で歩けなくなってしまう可能性や食事を摂ることができなくなってしまう可能性もあります。

愛猫の状況をかかりつけの動物病院と相談しながら、入院させて治療に専念する、流動食を用意する、自宅で点滴を行うなど、適切な介護を行ってあげましょう。

また、愛猫が寿命を迎える際は、病院で治療を行うのか、家でゆっくり過ごすのかも考えておくとよいでしょう。愛猫の最期を考えるのはつらいことですが、きちんと考えておくことで飼い主にとっても後悔のない選択ができるはずです。

猫の寿命を理解して愛猫に正しいケアを

猫は飼育方法によって平均寿命が大きく異なります。愛猫の平均寿命を理解し、正しいケアを行ってあげることが寿命を延ばすことにつながります。

愛猫の寿命を延ばすためには、定期的な健康診断やストレスフリーな環境づくりを行うなど、愛猫に負担をかけない工夫を行うことが大切です。

また、少しでも気がかりなことがあれば気軽に病院に行ける環境づくりも必要です。先述したように、ペットの医療費は飼い主の全額負担であるケースがほとんどです。愛猫に適切な治療を受けさせてあげるためにも、ペット保険の加入を検討しましょう。

飼い主よりも早く寿命を迎えてしまう愛猫だからこそ、1日1日を大切に過ごし、かけがえのない時間を共有していきたいですね。

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