子猫がこうなったら動物病院へ行くべき|よくある症状別に解説

子猫をお迎えした時、どんな時に動物病院に行くべきかを疑問に思う方も多いのではないでしょうか。特に初めて猫を飼う場合だと、猫が嘔吐したり下痢をしたりするとついつい心配になってしまいますよね。

この記事では、子猫にどんな症状があれば動物病院へ行くべきなのか、さらに子猫がかかりやすい病気について詳しく解説します。

「子猫の具合が悪そうだけど動物病院に連れていくべき?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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子猫が嘔吐したときは動物病院に行くべき?

猫は、勢いよく食事をしたり、毛づくろいをした際に飲み込んでしまった毛玉を吐き出すために、嘔吐をすることがあります。 嘔吐が一度だけで、食欲や元気があり、下痢など他の症状がなければ動物病院に行く必要はないでしょう。慌てて食べることが原因の吐き戻しは、早食い防止用の食器に変えれば改善することがあります。

一方で、嘔吐が何度も続いたり、ぐったりと元気がないようなら、胃腸炎や誤飲、感染症など様々な病気が考えられます。すぐに動物病院を受診しましょう。

子猫が風邪をひいたときは動物病院に行くべき?

ウイルスや細菌が原因で感染する猫の風邪による症状は、くしゃみや鼻水、発熱に食欲不振など多種多様です。

また、猫は鼻が詰まると食欲が極端に低下します。特に免疫力の低い子猫は重症化する恐れがあるので注意が必要でしょう。

いつもより元気がないと感じた時は、早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。自宅では消化が良くて栄養価の高い食事を与え、ゆっくりと休める環境を整えてあげてください。

子猫が下痢したときは動物病院に行くべき?

猫は環境の変化などのストレスや、キャットフードを新しくするなどの食事の変化によって下痢を起こすことがあります。子猫の下痢が一過性のものであり、食欲や元気がある場合は自宅で様子を見てみましょう。

ただし、下痢が何度も続く、嘔吐・血便などがある、または食欲や元気がない場合はすぐに動物病院を受診しましょう。子猫は体力がないうえに身体が小さいため、下痢が何度も続くと脱水症状になる恐れもあります。

可能であれば子猫の便を持っていくと、検便をしてもらえるので下痢の原因をより詳しく診てもらうことができるので、検討してみてください。

子猫に目やにがあったら動物病院に行くべき?

子猫に目やにが出る原因は様々であり、1日に数回拭き取れるほどのものなら生理現象なので心配しなくても良いでしょう。ただ、目やにが大量に出ている、目が充血している、目やにの他に鼻水やくしゃみが出ている時は、動物病院を受診しましょう。

目やにが出ている時の考えられる要因としては、いわゆる猫風邪や、目に傷がついてしまっている、鼻炎やアレルギーなどが挙げられます。自然に完治しないものもあるため、いつもと違うと感じた時は獣医師に相談してみてくださいね。

子猫がかかりやすい病気

どんな猫でも体調不良になることはあります。だからこそ、事前にかかりやすい病気の症状を知っておくと、いざという時が来ても落ち着いて対処できるでしょう。

子猫は成猫よりも体力や免疫力が少ないため、重症化してしまう可能性があります。少しでも普段と違う、元気がないと感じた場合は動物病院を受診しましょう。

寄生虫の感染

子猫に感染する寄生虫は、ノミや耳ダニなどの外部寄生虫と、条虫や回虫といった内部寄生虫があります。外部寄生虫はかゆみの他に貧血や皮膚炎を起こす恐れがあり、内部寄生虫は下痢や血便など様々な病気を引き起こしてしまいます。

寄生虫の感染は、室外に出る猫や野良猫だった場合に良くみられます。特に内部寄生虫が子猫に感染すると命に関わる危険性もあるので、猫を迎える際はまず動物病院で検査をしてみてください。

ウイルスが原因の感染症

子猫は母親からの初乳で抗体をもらえますが、生後2~4か月で抗体はなくなってしまいます。子猫の命を守るためには、母猫からの抗体が消失するこの時期に動物病院でワクチンを接種することが効果的です。

子猫がかかりやすいウイルスが原因の感染症としては、猫風邪やネコ汎白血球減少症が挙げられるでしょう。

ウイルスに感染した猫から感染し、食欲不振や発熱など様々な症状が発生します。感染症はストレスや免疫が下がっているときにも発症しがちなので、子猫が快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。

低血糖

低血糖とは、血液中のグルコースという成分が減少してしまうことで起こる病気です。低血糖の症状はぐったりして動かない、痙攣を起こす、意識を失うなどで、そのままの状態で時間が経過すると命に関わります。

子猫の場合はグルコースを補う力が弱いため、3~4時間栄養を取らないだけでも低血糖になることもあります。また体の冷えや空腹、内臓障害が原因で栄養を上手く吸収できず、低血糖になってしまうことも珍しくありません。

脱水

猫が脱水症状を起こす原因は、下痢や嘔吐などの消化器症状、腎臓病や糖尿病、熱中症など様々です。また野良猫だった場合は、水や食事を十分に接種できない環境から、保護した段階で脱水症状を起こしている場合もあります。

子猫が脱水症状を起こしているかどうかをチェックする方法は、歯茎や口の粘膜が乾いていないかを確認することです。また背中の皮膚をつまんですぐに戻らない場合も、脱水症状を起こしていると考えられるので、日頃から普段の皮膚の戻り方を確認しておくことが大切です。

子猫はストレスが原因の病気が多い

自由気ままなイメージのある猫ですが、実はストレスにとても弱い生き物です。環境の変化や来客、騒音や多頭飼育などによるストレスが原因で、病気になってしまうことも珍しくありません。

ストレスが起因となる病気は胃腸炎や膀胱炎、猫風邪や脱毛などが挙げられます。さらに猫は不調を隠す傾向があるので、日頃の状態をよく観察し病気や不調の早期発見に努めてみてください。

子猫は家に迎えた当初、環境の変化にストレスを感じている可能性があります。構いたい気持ちをぐっと抑えて、一人で好きなように行動する時間を作ってあげましょう。

子猫をお迎えしたら定期的に動物病院に行こう

具合が悪くなった時だけ動物病院に行かなければいけない、と考えていませんか?

実は、体調不良以外にも健康診断や感染症の予防など、動物病院に行くべき機会はあります。

こちらでは、発病以外でどんな時に動物病院へ連れていくべきかをまとめてみました。また、猫は動物病院へ行くこと自体がストレスになるので、事前予約を行いできるだけ待ち時間を少なくすることを心がけてくださいね。

健康診断

健康診断は、子猫が新しい環境に慣れてきた1週間後を目途に動物病院で行いましょう。健康診断の内容としては、体重・体温測定、触診、聴診、便検査などが挙げられます。

健康診断は、肥満や瘦せすぎてはいないか、呼吸や心臓に異常がないか、歯肉炎がないかなど様々なことを知れる大切な機会です。半年から一年に1回は健康診断を受けると、猫の体調をしっかりと把握することができます。

避妊・去勢

避妊や去勢手術は必ず行わなければいけないものではありませんが、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、睾丸や前立腺・肛門周囲の病気予防にも繋がります。生後6か月後に行うことが多いので、迷っている方は最初の健康診断で獣医師に相談してみましょう。

手術費用は動物病院によって異なりますが、雌猫で10,000~40,000円、雄猫で5,000~20,000円ほどの費用です。地域によっては助成金が出ることもあるので確認してみてくださいね。

ワクチン接種

子猫は母親から抗体をもらっていますが、生後2~4か月頃からは抗体が徐々に少なくなっていくため感染症にかかりやすくなります。そのため、複数のウイルスと細菌に対抗するためのワクチンを接種する必要があるのです。

ワクチン接種のスケジュールは、生後2か月目に1回、生後3か月目に2回目、以降は1年に1回が目安となります。子猫の体調によって変更することができるので、まずは獣医師に相談してみましょう。

寄生虫対策

寄生虫対策は、主にフィラリア対策やノミ・ダニ予防が挙げられるでしょう。フィラリア対策は首の後ろ側の皮膚に滴下する薬や内服薬を月に1回投薬することで予防します。

ノミ・ダニ予防は3月末~11月まで、月に1回首の後ろ側の皮膚に滴下する薬で予防することが一般的です。猫の生活環境や動物病院によって投薬スケジュール等が変わるので、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

子猫の様子を観察して早めに動物病院を受診しよう

免疫力の低い子猫は、成猫では問題ないような症状でも命に関わるほど重症化することがあります。いつもと様子が違うと感じた時は楽観視せず、早めに動物病院を受診しましょう。

体調不良以外にも定期検診やワクチン接種などを行うことで、事前に猫の病気を防ぐことができます。子猫を迎えたら、自宅から通いやすく、しっかり診察をしてよく相談に乗ってくれるかかりつけの動物病院を見つけてみてくださいね。

また、万が一の病気やケガに備えるために、ペット保険の加入も検討しましょう。記事で紹介してきたように、子猫のうちでも重大な病気にかかってしまう可能性はあります。猫が高齢になってからではなく、猫を飼い始めた段階でも、一度ペット保険の加入についても検討してみてください。

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この記事の監修者

大熊真穂さん

大熊真穂さん

獣医師。日本大学獣医学部を卒業し、現在は臨床獣医師として動物病院に勤務(個人事業主)。専門家としての正しい知識を伝える記事執筆や監修業務に従事。

大熊真穂さん

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