猫を飼うのに生涯かかる費用とは?初期費用から医療費まで紹介

猫を飼いたいと思った時に忘れてはいけないのが「生涯でいくら費用がかかるか」ということです。お迎えしたいという気持ちが強くても、猫を飼うために必要な費用を用意できないのであれば、猫と飼い主のどちらとも幸せな生活を送るのは難しいでしょう。

そこで今回は、猫を飼った時に生涯どれくらいの費用がかかるのかを詳しくまとめてみました。「猫をお迎えしようか悩んでいる」という方はぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修者

星野崇希さん

星野崇希さん

2匹の愛犬と暮らし、犬や猫を中心にペット専門家として活動。犬猫行動アナリスト・愛玩動物介護士・愛玩動物救命士・ペットロスケアマネジャーなどのペットに関する資格を多数保有。記事の作成から監修、その他ペットに関する事業を数多く行う。

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猫の生涯にかかる費用ってどれくらい?

下記は、猫の年間にかかる8種類の費用です。もちろん、購入するグッズや環境によって費用は変わってくるので、あくまで目安として考えてみましょう。

  • ごはん代:約50,000円
  • 日用品:約12,000円
  • 光熱費:約15,000円
  • 予防接種費用:約30,000~60,000円
  • 医療費:約20,000円~
  • トリミング代:約2,500円~
  • ペットホテル費用:約3,500円~

※日用品、光熱費に関しては後の「猫の日用品や光熱費の総額」で詳しく解説します。

猫の年間にかかる費用は、最低でも133,000円。猫の寿命は平均15年と言われているため、生涯にかかる費用は約200万円と計算できます。

ただ、お迎えした時の初期費用の約30,000~50,000円や手術費などを合わせると、もっと高額になることも考えられます。では、それぞれの内訳を確認していきましょう。

猫をお迎えする時の初期費用とは

猫をお迎えする際は、様々なグッズを購入する必要があります。ケージやトイレグッズなどを中心に必要なグッズの相場を解説するので、猫を飼いたい方はチェックしてみてください。

またキャットタワーなどの、可能であれば用意しておきたいグッズも合わせて紹介します。予算に余裕があるのであれば、こちらの購入も検討してみましょう。

絶対に必要なグッズの費用

猫を飼う時に必要なグッズは、以下の通りです。こちらに記載しているグッズは、全て必要不可欠なものなので、飼うことが決まったら必ず揃えておきましょう。

  • ベッド用品:1,000円~
  • トイレ容器と猫砂:1,000~3,000円
  • ケージ:10,000円~
  • フード:500円~
  • 食器(フードと水用):2,000円~
  • おもちゃ:500円~
  • 爪とぎグッズ:1,000~2,000円
  • キャリーバッグ:3,000円~
  • ブラシ:1,000円~

可能であれば用意しておきたいグッズの費用

こちらでは、すぐに必要なくてもできるだけ購入したほうが良いグッズを紹介します。猫が快適に過ごすためにも、ぜひ用意してみてください。

  • キャットタワー:10,000円~
  • リード付きハーネス:1,000円~

上下運動を好む猫にとって、キャットタワーは格好の遊び場所。家の中にいても運動不足にならず、また寝床としても活躍するので、ぜひ購入を検討してみましょう。

リード付きハーネスは、災害時に猫と避難するときに必須です。万が一の事態に備えて、飼った当初から慣れさせておくといいでしょう。

猫のフード代はいくらになる?

生きていくうえで欠かせない猫のフード費用は、平均として年間50,000円程、生涯では750,000円程かかります。キャットフードは「ドライフード」と「ウェットフード」の2種類に分けられるので、どのようなフードを与えるかでフード費用も変わってきます。

おすすめはリーズナブルなドライフードをメインに、食いつきがよく水分も一緒に摂取できるウェットフードを時折与える方法です。

また猫が病気になり療法食を与える場合は、さらに費用が高くなります。

猫の日用品や光熱費の総額

猫砂や爪とぎグッズなどの消耗品は、日数が経ちボロボロになれば新しいものを買わなければいけません。また、猫の適温は20~28℃とされているので、温度管理のためにも光熱費は高くなるケースが多いです。

こちらでは、猫の日用品はどんなものがあるのか、そしてどれくらいの費用がかかるのか、さらに光熱費についても解説していきます。猫が快適に過ごすために、ぜひ参考にしてみてください。

日用品にかかる費用

猫の日用品は、「猫砂」「爪とぎグッズ」「おもちゃ」などがあります。平均して年間で約12,000円、生涯では約180,000円程かかりますが、猫の性格などによってはさらに費用がかかるかもしれません。

それぞれ消費・買い替えの頻度は変わりますが、なくなったり壊れたりした場合など、ある一定の期間で交換しなければいけないものばかりです。爪とぎグッズやおもちゃは、頑丈なものを選べば費用を抑えることができるので、SNSなどのレビューも参考にするといいでしょう。

光熱費はどれくらい?

猫を飼うことでプラスでかかる光熱費は、年間で約15,000円、生涯では約225,000円です。寒すぎても体調を崩してしまいますし、高い室温では熱中症の危険もあるので温度管理には十分注意しましょう。

猫の適温は20~28℃と言われていますが、もちろん猫の種類によって暑さや寒さの耐性は異なります。普段の猫の様子を見ながら、適温になるように部屋の温度を調整してください。

猫の予防接種や去勢・避妊費用はどれくらい?

いつまでも猫に健康でいてもらうためには、ワクチンの予防接種が欠かせません。室内飼育であっても、飼い主や来客などを通して感染症にかかる恐れがあるため、出来る限りワクチン等は摂取するようにしてください。

去勢や避妊手術も、ワクチン同様義務付けられてはいません。しかし、卵巣・精巣などの病気、望まない出産を避けるためにも、ぜひ獣医師などに相談しながらどうするか検討しましょう。

ワクチンの予防接種費用

ワクチンの予防接種費用は動物病院によって異なりますが、全ての猫に推奨される3種混合ワクチンは1回につき大体3,000~5,000円ほどです。通常、予防接種は子猫の時期に2回、その後は年に1回行うので、生涯で最低でも約48,000円はかかると考えておきましょう。

また、予防接種と共に検討したいのが健康診断です。身体検査や血液検査などを行い猫の健康状態を知ることができるので、年に1度は行っておきましょう。健康診断は1回につき5,000~10,000円かかるので、生涯で少なくとも75,000円はかかります。

猫の去勢や避妊費用

猫の去勢手術の費用は10,000~20,000円ですが、手術前や後の診察として別途5,000~10,000円かかるのが一般的です。去勢手術は、入院するケースが少ないため総額15,000~30,000円ほどになります。

一方、避妊手術は平均として15,000~30,000円かかる場合が多いです。さらに、手術前の診察に4,000~10,000円かかる他、入院費や麻酔代などもかかるため、少し多めに予算を押さえておきましょう。

猫の医療費や手術代はいくら?

猫を飼っていれば、動物病院に行かなければならないこともあるでしょう。考えたくはないかもしれませんが、もしものために医療費がどのくらいかかるのかを想定しておくことが大切です。

また、病気やケガの程度によっては手術が必要な場合もあります。手術費用は高額になりがちなので、前もって治療費を用意しておきましょう。

病気やケガの治療費

病気やケガの程度にもよりますが、生涯300,000円ほどを用意しておくと安心でしょう。もちろん全く病気にならない猫もいますし、猫が患いやすい「慢性腎臓病」にかかる猫も多くいます。「慢性腎臓病」を発症すると、生涯で約270,000円の治療費がかかるため、健康管理には十分注意してください。

病気やケガの治療費は、動物病院によっても変わってきます。口コミなどを調べながら、診療内容や予算的に納得のいく動物病院を見つけましょう。

手術代はどれくらい?

手術費用は、病気やケガの種類・程度によって大きく異なります。ただ、起こりやすい「歯周病・歯肉炎」では約60,000円、「異物誤飲」では約130,000円と、1度の手術費用でも高額なものが多い傾向にあります。

さらに、落下事故などで起こりやすい「骨折」は約200,000円の手術費がかかることもあります。

その他にかかる猫の飼育費用

今まで紹介した以外にも、シャンプーやカットをするためのトリミング代や、旅行などの際に利用するペットホテル代なども必要になります。トリミング代は年間平均2,500円、生涯費用はおよそ37,500円ですが、自宅でシャンプーをする場合は費用を抑えることが可能です。

ペットホテル代は1回につき平均3,500円から。こちらも飼い主のライフスタイルによって変わってくるので、自分の生活を思い浮かべながら予算を出してみましょう。

猫の生涯にかかる費用を確認してからお迎えしよう

猫の生涯にかかる費用は少なくとも200万円、さらに大きな病気や手術などがあればさらに費用は膨れ上がります。猫を飼いたいと考えている場合は、予算を出せるか今一度考えてみましょう。

家計に余裕がない中で猫を飼ってしまうと、猫はもちろん飼い主も辛い思いをしてしまいます。猫に費やすお金があるかどうか確認したうえで、新しい家族として迎えることを検討してみてくださいね。

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