猫のトイレのしつけ方法|失敗する原因やおすすめの場所を解説

猫を飼うときに重要になるのがトイレです。トイレは毎日おこないますし、環境が整っていないと、残った排泄物のにおいが猫にとってもストレスとなることがあります。
またトイレが清潔に保たれていないことで、猫自身もトイレを我慢して病気になってしまう危険性があります。
初めて猫を飼う場合、猫のトイレについて分からないことも多々あるでしょう。
そこで今回は、猫のトイレの基礎知識やおすすめのグッズやトレーニング、しつけの方法をご紹介します。

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猫のトイレの基礎知識

まずは猫のトイレの基本的な情報をお伝えします。
多くの猫は、犬よりもトイレの場所を覚えるのが早いです。猫は砂の上でトイレをする習慣があり、「猫砂」とよばれるトイレを準備することで、特にしつけせずとも、猫砂上でトイレをしてくれることが多いです。野生の野良猫を動物病院で保護しても、猫砂を用意するとそこでトイレをするほどです。
一般的に、猫のトイレの回数は1日2回〜3回ほどです。なお、生後1か月未満の子猫は自分でトイレをすることができない上に、回数も成猫に比べると多い傾向があります。
母猫から離れており、自らトイレができないような子猫を飼った場合には、ぬるま湯で濡らしたティッシュでお尻のまわりを刺激してトイレを促してあげましょう。(生後間もない子猫は、母猫が子猫のお尻まわりを舐めて刺激することでトイレをさせます。)

猫がトイレを失敗する原因

次に猫がトイレを失敗する原因をご紹介します。
猫は比較的トイレを覚えるのが得意ですが、中にはトイレ以外の場所でしてしまうこともあります。これにはちゃんとした原因がありますので、確認して対策を講じましょう。

トイレが汚い

多くの原因はトイレが汚いことです。
猫はキレイ好きな子が多いため、自分の排泄物が残っている場所でトイレするのを嫌がり、我慢をしたり、失敗をしたりします。そのため可能な限り毎回掃除をすることが必要です。
また、複数頭飼っている場合は、他の猫がした後にトイレをするのも嫌がりますので、それぞれの専用のトイレを用意してあげましょう。
一般的には「猫の飼育頭数+1個」のトイレを用意してあげると良いとされています。

トイレを間違って認識している

トイレを間違って認識していることが原因のこともあります。
中には、飼い主の服や布団の上でトイレをしてしまう猫もいます。この対策としては、間違って認識している場所に猫を近寄らせないことです。ドアを閉めたり、生活する部屋を決めたりするなどして、その場所に近づかないような工夫をしましょう。

マーキングが目的

マーキングが原因の場合もあります。基本的に雄猫が行うことが多く、自分の縄張りのアピールや性的な誇示、不安の解消など様々な理由から行います。マーキングは壁に向かってすることが多く、スプレーとも呼ばれます。
対策として、マーキングを覚える前に去勢(避妊)手術をすることが効果的です。去勢(避妊)手術を行うことでマーキングを行う可能性をかなり減らすことができます。去勢(避妊)手術はマーキングを覚える前に行いましょう。雄猫の場合には、生後半年を目安に行うと良いでしょう。

猫のトイレに必要なもの

トイレに必要なものをご紹介します。トイレは毎日するものなので、猫を飼う前にきちんと準備をしましょう。

猫砂

猫砂の素材には紙タイプ、ベントナイトタイプ、木製タイプ、シリカゲルタイプ、おからタイプのものなどがあります。ものによって、匂いや消臭力、片付けのしやすさ、値段などが異なります。
一度使ってみて、馴染まないようであれば、他の素材のタイプのものを試してみて、好みの猫砂の素材を探してあげましょう。

トイレの容器

トイレの容器は、猫砂が飛び散らないカバーがついたものや、フルカバーでにおいを防止するもの、センサーが反応して全自動で掃除をしてくれるものなどたくさんの種類があります。
予算や生活スタイルに合わせた容器を選びましょう。

猫のトイレの容器の選び方

トイレの大きさは猫の大きさの1.5倍の大きさが理想的です。
猫がしっかりと入るくらいの大きさのものを準備しましょう。ただし、猫は狭いところを好むので、あまり大きすぎてもトイレをしたがりません。
トイレは底が深すぎないものを選びましょう。深すぎると猫がまたぐ際にストレスになってしまいます。

猫のトイレに最適な場所のポイント

猫のトイレは置き場所も重要です。猫は適切なトイレを用意されていても、置き場所が気に入らないとトイレをしません。
どのような場所を置き場所に選んだら良いのかについてご紹介します。

人の出入りが少ない場所

猫は警戒心が強く、人の気配を感じやすい動物です。トイレを人の出入りが多いところに設置してしまうと警戒してトイレをすることができなくなってしまうことがあります。
トイレは人の出入りが少ない場所に設置しましょう。

静かな場所

猫は音にも敏感に反応します。そのため、テレビや洗濯機など大きな音がするところから離れた静かな場所に設置するとよいでしょう。

風通しの良い場所

猫はキレイ好きでにおいにも敏感です。そのため換気ができない場所だとトイレのにおいがこもってしまい嫌がります。
また、猫の排泄物のにおいは強いので、飼い主のストレスを減らすためにも風通しの良い場所を選ぶことをおすすめします。

食事をする場所から離れた場所

食事をする場所から近いと、トイレを嫌がることがあるので、ごはんを食べる場所とトイレは離しておくと良いでしょう。

猫がトイレを気に入らないときのしぐさ

次に、猫がトイレを気に入らなかった時、どのようなしぐさをするのかご紹介します。
猫は、トイレが気に入らないと独特のしぐさをします。トイレに体全体で入らずに、トイレの縁に足をかけたり、トイレの後に排泄物に砂をかけずに出ていったり、空中をかいたりするようなしぐさは、トイレが気に入らないときのサインである可能性があります。
このような場合は、トイレの買い替え、設置場所の変更を検討してみるのも良いでしょう。

猫のトイレにしつけは必要?

猫のトイレにしつけは必要でしょうか。
子猫では多くの場合、生後3週間ほどを目安に自力でトイレができるようになります。トイレの場所を教えてあげないと、猫砂以外の場所でしてしまうことがあるので、そのような場合にはトイレの場所を教えてあげるしつけ(トレーニング)をする必要があります。

猫のトイレのサインを確認する

子猫はトイレがしたくなると落ち着かなくなり、床のにおいを嗅ぐようになります。
そのサインが出たら、子猫をトイレに移動させてあげましょう。子猫はご飯を食べた後によくトイレをします。食事の後は観察をして、トイレのサインを見逃さないようにしましょう。

排泄物のにおいを残す

子猫には、においでトイレの場所を覚えさせると効果的です。そのため、トイレの後は排泄物がついた砂を全て捨てずに少し残して置いてあげましょう。
これを1週間くらい繰り返すことでトイレの場所を覚えます。トイレが上手にできたらきちんと褒めてあげてくださいね。

猫のトイレのしつけをする際の注意点

最後に猫のトイレのしつけをする際の注意点をご紹介します。間違ったしつけは逆効果になるので、事前に確認しましょう。

間違った場所でしたトイレのにおいはすぐに消す

間違った場所でトイレをした場合は、においをすぐに消しましょう。
子猫はにおいでトイレの場所を認識するので、間違った場所ににおいがあると同じ場所で繰り返しトイレをしてしまう可能性があります。

間違っても怒らない

子猫がトイレの場所を間違えても怒らないようにしてください。
子猫にストレスがたまり逆効果となってしまうケースもあります。最悪の場合、トイレを我慢して膀胱炎になる可能性もありますので、場所を間違えてもにおいを消して根気強く見守ってあげましょう。

猫のトイレは飼い主と猫の協力が大事

今回は猫のトイレについて、基本情報からしつけのやり方まで幅広くご紹介しました。
トイレは毎日行うものなので、きちんと決められた場所でトイレをする習慣を身につけてストレスのない生活を送ってください。
猫だけではなく、置き場所や猫砂の素材は飼い主が色々試してあげる必要があるので、一緒にトイレを問題なくできるよう協力してあげましょう。

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この記事の監修者

石川愛美さん

石川愛美さん

獣医師。日本獣医生命科学大学獣医学部を卒業後、都内動物病院に臨床獣医師として勤務。現在は、動物病院を開設し、近隣への往診やオンラインにて飼い主の相談に答えたり、コンサルタントとして新規事業立ち上げの際、インタビューを受けるほか、記事執筆等を行う。

石川愛美さん

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