【初心者必見】子猫の飼い方|ケージ等の必要なものやしつけ方法とは

「子猫の育て方が分からない」「子猫を飼うのに必要なものが分からない」など、子猫を初めて飼うにあたり、このようなお悩みを抱えている方はいませんか?
初めて子猫を飼う場合は分からないこともたくさんあり、何が必要なのかの見当がつかない方が多いかと思います。
そこで今回は子猫の飼い方や育て方、必要なグッズ、しつけや健康管理の方法まで、まとめてご紹介します。
事前に子猫について学んでおくことで、子猫との生活がより楽しいものになるでしょう。
この記事が初めて子猫を迎えた方、これから子猫を迎えようと思っている方の参考になれば幸いです。

アイキャッチ画像

子猫を飼う前の事前準備

初めて子猫を飼う時は、子猫が家に来る前から事前準備を行いましょう。 子猫が来る前に心の準備や子猫に適した環境を用意しておくことで、いざという時に落ち着いた対応ができるはずです。
まず、子猫を飼う前に必要な事前準備について解説します。 子猫と暮らす際のお部屋のレイアウトや猫を飼うために必要なグッズなど、事前に準備を行うことで、子猫との生活がより快適になるでしょう。

子猫が暮らす部屋の事前準備

まずは子猫が暮らす部屋の準備をしておきましょう。
子猫は好奇心が強いため、部屋を散策して動き回ります。また、イタズラ好きでいろいろなものに触って遊びます。 そのため、貴重品や壊れやすいもの、子猫が触れると危険なものなどは、あらかじめ片付けておきましょう。そうすることで、子猫のケガや誤飲を未然に防ぐことができます。

捨て猫を飼う場合の事前の準備

拾った子猫を育てる場合は、自分の住んでいる地域、または近隣の地域の管轄保健所で、迷い猫ではないかどうかの確認をする必要があります。
その後できるだけ早く動物病院に行き、ノミ、ダニの有無や、伝染病の診断、栄養状態、推定年齢などを診察してもらうのがいいでしょう。

子猫を飼う時に必要なグッズ

事前準備の一つとして、子猫を飼う時に必要なグッズも知っておきましょう。
猫は犬に比べ、手がかからないというイメージを持っている方も多いかと思います。しかし、家に迎えてしばらくの間は、子猫であっても成猫であっても多少はサポートをしてあげる必要があります。 愛猫が新しい環境にできるだけ早く適応できるよう、あらかじめグッズを準備しておくことが大切です。

子猫を飼うのに最低限必要なグッズは以下の4つです。

  • トイレ
  • 寝床
  • ケージ
  • おもちゃ

それぞれ詳しくご紹介します。

トイレ

まず必要なのが、トイレグッズです。猫のトイレは「猫砂」と呼ばれる専用の砂を使用することがほとんどです。 猫は本能的に砂をトイレする場所と認識する生き物なため、猫砂トイレを準備しておくことで、比較的簡単にトイレのしつけをすることができます。

【猫砂】
猫砂は紙や木、シリカゲル素材など、さまざまな種類のものがあります。 素材によって消臭力、吸収力、肌感覚、片づけやすさがそれぞれ違ってきます。飼い主の部屋の環境や、生活スタイルに合った素材を選びましょう。

また、猫の性格によって好みもあるため、猫をお迎えしてから選ばせてあげるのも良いです。

【トイレトレー】
猫砂を入れるためのトイレトレーは、猫が簡単に体の向きを変えられるような大きさのものを選びましょう。 子猫の場合は、体が1.5倍程度の大きさになることを想定し、トイレトレーを選ぶと良いでしょう。
猫のトイレには消臭効果のあるものや、半自動で掃除をしてくれるものまであります。 トイレは毎日使うものなので、掃除や砂の入れ替えが簡単なものを選びましょう。
トイレの個数は「猫の飼育頭数+1」個が理想と言われていますので、初めてお迎えになる場合には少なくとも2つは用意しておきましょう。

寝床

次に寝床に必要なグッズをご紹介します。 子猫は1日の大半を寝て過ごすこともあるので、快適な寝床を用意してみましょう。

【ベッドの選び方】
子猫のベッドはハウス型や、ドーム型、ベッド型、また、省スペースのハンモック型など様々な形状の商品があります。
子猫は自分の体にフィットするようなピッタリサイズのものを好む傾向にあります。愛猫に適したサイズの寝床を選びましょう。

【子猫の寝床グッズの選び方】
子猫の場合は体温調整がうまくできないので、体が熱くなりすぎない・冷えすぎないように注意する必要があります。
夏場はエアコンで室温を調整し、ひんやりするマット等を設置すると良いでしょう。冬場はヒーターやカーペットを用意するなど、子猫の体温調整をサポートするグッズを利用しましょう。

ケージ

新しい環境に慣れるまではケージを使用するのもおすすめです。子猫は新しい環境では緊張することや怯えてしまうことがあり、暗くて狭いところに隠れたがる傾向があります。家に来たばかりの猫にとって、ケージは猫がリラックスできる隠れ家になります。

【ケージを置く場所】
ケージを置く場所も重要です。なるべく人との接触が少ない場所で、洗濯機等による騒音が少ない場所に設置しましょう。人の動きが多い場所や家電による騒音が激しい場所では、子猫は安心することができません。周囲の環境をよく確認して設置しましょう。

おもちゃ

昔は外と家を気ままに出入りすることが多かった猫ですが、現在では室内のみで飼育することが一般的になりました。
そこで気になるのは、やはり運動不足です。猫用のおもちゃを使って一緒に遊んであげることで、運動不足の解消につながります。 運動不足が続くと、肥満やストレスなど、愛猫の健康に悪影響を及ぼします。室内でも定期的に運動させることが重要です。
また、おもちゃを使った運動は、猫が本能として持つ狩猟欲求を満たすのにも効果的です。ぜひ積極的におもちゃで遊んであげましょう。

子猫を迎えた当日の注意点

家に来たばかりの子猫は、環境の変化による緊張や疲れで体調を崩しやすいです。子猫を迎えた当日はあまり構いすぎず、静かな環境を用意して、慣れるまでそっとしておいてあげましょう。
子猫が環境に慣れて、自らケージから出てきた時は家の中を存分に探索させてあげましょう。自分の住む環境をしっかりと把握することで、子猫は安心して過ごせるようになります。
また、子猫は寝るのが仕事です。寝ている時は邪魔をせずにゆっくりと寝かせてあげましょう。

子猫のごはんについて

成長期の子猫にとって、毎日のごはんは大切な栄養源です。 しかし、一口に子猫といっても成長段階によって食べられる種類や量は異なります。
今回は、授乳期・離乳期・子猫用フード期の3パターンに分けてご紹介します。 子猫の月齢に合った種類のごはんを適切な量与えることで、すくすくと元気いっぱいに成長してくれるでしょう。

授乳期(~生後4週間)

生後4週間以内の子猫は母猫の母乳を飲ませることがベストです。しかし、捨て猫など母猫がいない場合や母猫の母乳が出ない場合は、子猫専用のミルクを与えましょう。
生後4週間以内の子猫は消化機能が未発達なため、ミルク以外の食べ物は消化できません。母猫の母乳または子猫専用のミルクのみを与え、他の食べ物は与えないようにしましょう。

離乳期(生後4~8週間)

体重が400g前後になり乳歯が生え始めたら、ミルクから少しずつ子猫用フードに切り替える練習を行いましょう。はじめは子猫用ドライフードを水かミルクでふやかしたもの、または子猫用離乳食を多めのミルクで混ぜたものを与えましょう。
ミルクから離乳食へ切り替える際は、少しずつミルクと離乳食の割合を変え、1~2週間かけてゆっくりと行うのがポイントです。 きちんと食べることができるか、食べた後にお腹を壊さないかなど様子を見て、大丈夫なようであれば少しずつ離乳食の割合を増やしていきましょう。

子猫用フード期(生後8週間以降)

乳歯が生えそろったら子猫用フードとお水に切り替えましょう。 成長期の子猫は、成猫の3倍近いカロリーが必要です。フードを選ぶ時は、必ず栄養価が高くバランスが取れている総合栄養食の子猫用フードを与えましょう。
子猫用フードを与え始める時は、離乳期と同じように離乳食と子猫用フードを混ぜ、徐々に子猫用フードの割合を増やしていきましょう。 子猫用フードは、食べやすい小粒のものがおすすめです。

子猫に与えるのがNGなもの

子猫が人間の食べ物に興味を示すと、喜ぶ姿が見たくてつい与えたくなる方も多いでしょう。 しかし、人間の食べ物は子猫にとって毒になってしまう可能性があります。

今回はその中でも特に注意が必要な口にするとNGなものを6つご紹介します。

項目 症状
ネギ類 溶血性貧血を引き起こし、元気がなくなったり嘔吐や下痢などの症状が現れたりすることがある
チョコレート 不整脈を起こしたり、神経過敏の症状があらわれたりすることがある
スパイス類 スパイス類(カレー等)はネギ類と同様に、溶血性貧血を引き起こし、元気がなくなったり嘔吐や下痢などの症状が現れたりすることがある
生のイカ・タコ・エビ チアミナーゼという酵素によりビタミンBa欠乏症を起こすことがある
アワビやサザエの肝 光線過敏症を引き起こす可能性がある
ユリ 急性腎不全を引き起こす可能性がある(花・葉・根はもちろん、花瓶の水にも注意が必要)

この6種類は成猫であっても与えてはいけません。また、成猫よりも体の小さな子猫は少量であっても重い症状が出る可能性があります。

子猫の水分補給

猫の祖先が砂漠に住んでいた名残から、猫はあまり水を飲まない生き物です。 しかし、水を飲む量が少ない猫は、泌尿器系の病気や腎臓系の病気にかかりやすいです。 そのため、水はたくさん飲んだほうが良いとされています。 子猫の頃から新鮮な水をいつでも飲める状況にして、水を飲む習慣をつけさせましょう。
子猫が水を飲みたい時に十分に飲めるような環境をつくるために、水皿は複数箇所設置し、1日2回は中身を取り換えるようにしましょう。
また、ある程度冷えている水を好む猫や、日向に置いてあったような温かい水を好む猫など、猫によって水の好みは様々です。 なかなかお水を飲んでくれない場合には、愛猫の好みのお水を探してみましょう。

子猫のしつけ方法

ここからは、猫のしつけ方法についてご紹介します。まず大切なことは、猫の習性を理解して環境を整えてあげることです。
猫には狩猟本能があり、好奇心も旺盛です。そのため棚の上に置いてあるものを落としたり、コードをひっかいたりしてしまいます。 これは飼い主の些細な気遣いで防げることなので、猫の習性を理解して、なるべく叱らないで済むような環境をつくりましょう。

トイレのしつけ方法

子猫は多くの場合、生後3週間ほどで自力でトイレができるようになります。 愛猫が自力でトイレができるようになったら、まずはトイレの場所を教えてあげるしつけ(トレーニング)を行いましょう。

①猫砂を入れたトイレを決まった場所に用意する

猫砂を入れたトイレを決まった場所に用意しましょう。 猫は人が通らない場所や狭い場所を好んでトイレをします。部屋の隅やケージ、サークルなど、静かで落ち着ける場所にトイレを設置するのがおすすめです。
また、猫は汚れているトイレを嫌います。トイレは定期的にチェックし、こまめに掃除をしてあげましょう。

②子猫がトイレを探すしぐさをしたら、トイレに移動させる

床のにおいをクンクンと嗅ぐ、部屋の中をうろうろとするという仕草が見られたら、トイレをしたい合図です。 子猫をトイレに連れていき、中に入れてあげましょう。
トイレ中やトイレの前後は声をかける、撫でる、見つめるなどの行動は控え、子猫の邪魔にならないようにそっとしておいてあげてください。 順調に進めば1週間ほどで、子猫はトイレの場所を覚えてくれるでしょう。

③排泄物のにおいを残す

子猫には、においでトイレの場所を覚えさせると効果的です。そのため、トイレの後は排泄物がついた砂を全て捨てずに、少し残しておいてあげましょう。 これを1週間くらい繰り返すことで、子猫がトイレの場所を覚えるのをサポートすることができます。
トイレが上手にできたら褒めてあげましょう。きちんと褒めてあげることで、よりトイレの場所を正しく認識するようになります。

爪とぎのしつけ方法

子猫が壁やソファなどの家具をひっかいてしまう「爪とぎ」も猫が持つ習性の1つです。爪とぎのしつけを行う際は、爪とぎグッズを活用しましょう。
ここでは爪とぎの対策グッズをご紹介します。

爪とぎの対策グッズ

爪とぎグッズとは猫が爪とぎできるグッズのことで、一般的には段ボール製のものが多いです。ソファや壁などの爪とぎをしてほしくない場所で爪とぎをするのを防ぐために用いられます。
爪とぎグッズを用いたしつけでは、購入した爪とぎグッズに子猫の爪を当て、予めにおいをつけることがポイントです。猫はその時につけた自分の爪のにおいに反応し、爪とぎグッズが自分の爪とぎ場所であると認識することができます。 爪とぎグッズも子猫によって好き・嫌いがあるので、愛猫が好むものを探してあげましょう。

子猫の健康管理

次に子猫の健康管理をする方法をご紹介します。日々の健康管理やチェックの積み重ねで、病気を未然に防ぐことができます。

飼い始めたら動物病院に連れていく

子猫を飼い始めたら、まずは動物病院に連れていきます。これはペットショップなどで購入した場合でも同じです。
元気そうに見えてもウイルス性の疾患や感染症にかかっている可能性があります。 健康診断を受けることで、それらを早期に発見することができます。

ワクチンなどの予防接種を行う

動物病院の健康診断で異常がないことが分かったら、混合ワクチンの接種をしましょう。
子猫の場合、動物病院によって頻度は異なりますが、生後2か月に1度、生後3か月にもう1度、接種することが多いようです。 その後は年1回の頻度で定期的にワクチンを接種します。
また、飼い主が外から細菌やウイルスを持ってくる可能性もあります。室内で飼っている場合もワクチンなどの予防接種は定期的に行いましょう。

日々身体を触って健康チェック

日々子猫に触ることで体に異常がないか確認できます。
子猫は体の異常がある部分に触れられると嫌がるため、毎日撫でることや触ることで、健康な時と体に異常がある時のリアクションの違いを知ることができます。
また目ヤニや耳アカ、鼻水などが出ていないかも、日々の生活の中でチェックしましょう。異常が見られたらすぐに動物病院へ行き、相談をしましょう。 早期の発見で、重症になることを防げるケースがあります。

子猫の飼い方をきちんと理解して、快適な生活を

今回は子猫を飼い始めるのに必要なグッズやしつけ、健康管理の方法をご紹介しました。 子猫の性格や特徴を理解し、子猫の性格や特徴に合ったグッズをそろえることで、子猫も人も快適な暮らしができます。
それでも不安なことや分からないことは、動物の専門家である獣医師に相談してみてください。

au損保のペットの保険なら、24時間365日無料で獣医師に電話相談が可能

「au損保のペットの保険」なら、24時間365日いつでも獣医師への電話相談が無料で行えます。※1

フードやしつけなどの日常の悩み、動物病院に連れて行くべきかの判断など、ペットについて困った時にご活用いただけます。
※1:通話料はお客さま負担です。

獣医師に電話相談イメージ

ペット保険ならau損保

犬や猫を飼い始めた方、ペット保険の切り替えをお考えの方はau損保のペットの保険はいかがでしょうか?

「au損保のペットの保険」が選ばれる5つのポイント


  • お手ごろな保険料
  • 保険期間中の保険金支払いは回数無制限で、1回あたりの限度額なし!
  • 保険金お受け取り時の対応満足度96.3%※2
  • お申込から保険金のご請求までスマホで完結
  • 24時間365日、無料で獣医師に相談可能

「au損保のペットの保険」なら、月々830円~のお手ごろ価格で家計に優しく※3、お支払い限度額までなら保険期間中の保険金支払いは回数無制限で、1回あたりの限度額はございません。

保険金のお支払いは、獣医師が監修し、対応満足度も96.3%※2と、多くの方に満足いただいております。

また、保険金の請求に関してもWEB上や電話に加え、スマホアプリからも行えます。
スマホアプリの場合は、面倒な紙の請求書の記入・郵送は不要です。そして、大切な家族(ペット)の健康やしつけ、お困りごとなどを24時間365日獣医師に電話相談できます。相談料は無料です。※1

ぜひau損保のペットの保険をご検討ください。

※1:通話料はお客さま負担です。
※2:2020年4月から9月までの6か月間、保険金をお受け取りいただいたお客さまを対象にアンケートを実施。アンケート回答件数214件中「満足した」「どちらかというと満足した」を集計
※3:※猫2歳/通院なしタイプ/50%コースの場合

この記事の監修者

岩井ゆかりさん

岩井ゆかりさん

日本ペット栄養学会認定 ペット栄養管理士や、ジャパンケネルクラブ公認訓練士などの資格を持ち、ペット損害保険会社に10年在籍するなど、キャリアの多くを犬や猫などペットにまつわる業務に従事して過ごす。

岩井ゆかりさん

関連記事

猫の保険は必要?条件や手続きの流れ、加入時に気になる点を解説

コラムを読む

【猫の年齢ガイド】平均寿命や見た目で年齢を判断する方法を解説

コラムを読む

猫の食べ物を年齢別に解説|子猫・成猫・高齢猫の食事の選び方

コラムを読む

猫の保険を
ご検討中の方

お悩み解決! ネコちゃんとの暮らしに
役立つコラム

飼い主の方のよくあるお悩みの
解決方法などを多数掲載しています

    N21C310198(2112)