里親としての猫の迎え方を解説!条件や必要なもの、流れなどを紹介

「殺処分される猫を救いたい」
このような思いから、猫を飼う時にペットショップやブリーダーから購入するのではなく、里親として保護猫を迎える方法を選ぶ方も多いでしょう。
本記事ではこれから保護猫を迎えることを検討している方のために、里親として猫を迎える方法や保健所と譲渡会の違い、猫を迎えるための条件を解説します。
実際に受け入れる場合に必要なものや大まかな流れも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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里親として猫を迎える方法

猫を迎え入れたい時には、主に以下の方法を利用します。

  • 保健所
  • 動物愛護センター
  • 譲渡会
  • 保護猫カフェ
  • 里親募集サイト
  • 動物病院

このように、保健所や動物愛護センター以外にも様々な方法で保護猫と出会えます。

保健所と譲渡会の違いは?

保健所は野良猫、捨て猫、迷子の猫、飼育ができなくなった飼い主から引き取られた猫などが保護されている施設です。
自治体によって動物の収容施設がない場所もあれば、猫の引き取りから譲渡まで実施する保健所もあります。猫の譲渡を行っている保健所では、各自治体のサイトから譲渡対象の猫を確認できることが多いです。
そして譲渡会は、猫とその保護主、里親を希望する人をつなげるイベントです。動物愛護相談センターや動物愛護団体などが実施しており、里親募集中の保護猫たちがたくさんいるなかから、迎え入れたい猫を選びます。

里親として猫を迎えるための条件

里親として猫を迎えるのは決して簡単なことではありません。下記の条件を満たす必要があります。

  • 身分証明書が提示できる
  • 飼育にかかる費用を負担できる
  • ペット可の住宅に住んでいる
  • 家族全員の同意を得ている
  • 完全室内飼いができる
  • 不妊・去勢手術をする
  • 愛情、責任を持って育てることができる

上記の条件のほか、子供がいる家庭は譲渡できる猫の年齢が決まっていたり、60歳以上の方が里親を希望する場合は後見人が必要だったり、里親募集先によって様々な条件があります。事前によく確認しましょう。

里親として猫を迎えるための流れ

実際に里親になるには、いくつかのステップを踏んでようやく迎え入れることができます。
手順はどの方法で猫を迎えるのかによっても異なりますが、一般的な流れを紹介します。

  • 譲渡条件を確認し里親に申し込む
  • 猫と面会
  • トライアル飼育
  • 引き取り決定
  • 正式譲渡

それぞれ詳しく解説します。

1.譲渡条件を確認し里親に申し込む

まずはどのような方法で猫を迎え入れるか選び、譲渡条件をよく確認します。条件をクリアしていれば、指定する方法で里親に申し込みましょう。
また、保健所や動物愛護センターでは、譲渡前に講習会を受けるケースがほとんどです。

2.猫と面会

実際に猫と面会を行います。抱っこしたり撫でたりして相性のいい猫を探しましょう。
気になる猫がいたら保護主や担当者と面談をして、自身の環境について話したり、猫について詳しい説明を受けたりします。疑問があればこの時に聞いておきましょう。

3.トライアル飼育

縁を感じた子がいれば、トライアル飼育を行える場合もあります。ほかの家族やペットとの相性を確認できる良い機会です。トライアル期間でも、家族の一員として責任を持って飼育しましょう。
また、トライアル開始前には必要なものを揃えたり、家の中を猫にとって安全な環境にする必要があります。

4.引き取り決定

トライアルを経て迎え入れることを決定したら、譲渡費を支払います。譲渡費は、保護先が猫を保護してから譲渡するまでにかかった費用の一部を里親が負担するために支払われます。
その後、誓約書や規約など必要書類の手続きを行います。

5.正式譲渡

諸々の手続きを済ませ、いよいよ正式譲渡です。迎え入れた猫にたくさんの愛情を与えて、大切に育てましょう。
ワクチン接種や避妊・去勢手術など、必要な医療を受けさせることも飼い主の義務です。

里親として猫を迎えるために必要なもの

いざ猫を迎える場合に、用意しておくべきものを紹介します。紹介する物以外にも、あると便利なグッズがあれば里親募集先に聞いてみると良いでしょう。

トイレ用品

猫を迎える際に必須となるものの一つがトイレグッズです。猫は砂がある場所をトイレとして認識しているので、トイレ容器とトイレの砂を用意しましょう。
トイレの砂は掃除がしやすいものや、排泄物のにおいを緩和してくれるものもあります。排泄物をすくうスコップも必須です。

キャットフード・水

迎える猫の年齢にあった猫用のフードを用意しましょう。ウェットタイプやカリカリタイプなど様々な種類がありますが、栄養のある良質なものを選ぶことが望ましいです。
いきなり違うフードを食べることを嫌がる猫もいるので、最初は保護先で食べていたフードを与えて、徐々に違うフードに慣れさせるのもおすすめです。
フードを入れる容器、水を入れる容器も用意してください。

キャリーバッグ

猫を迎えに行く時に活用するのがキャリーバッグです。動物病院に連れていく際や、災害時に避難する際にも使う必須アイテムです。
プラスチックタイプやリュックタイプなど、様々な種類があります。子猫を迎える場合は、成長した時のことを考えて大きめのサイズを選ぶことがおすすめです。

ケージ

初めての場所に来た猫は緊張しています。猫は狭いところにいると安心するので、慣れるまでの間はケージで猫専用のスペースを作ってあげましょう。
ケージは家の掃除などで各部屋の扉を開ける際の、逃走防止用としても使えるので便利です。

爪とぎ

猫は古い爪を自分で研いでお手入れをします。マーキングやストレス発散としての意味もあり、猫にとって欠かせない行為です。
猫がお気に入りの家具や床を傷つけてしまうことがあるため、専用の爪とぎでお手入れしてもらえるように複数設置しましょう。

お手入れグッズ

猫は自分で爪とぎをしますが、その爪は鋭く尖った状態です。絨毯やカーテンに引っかかると折れて怪我をする可能性があるため、飼い主が爪切りでケアしてあげましょう。
また、ブラッシング用のブラシも揃えておきたいアイテムです。

逃走防止用フェンス

脱走対策は非常に大切です。万が一外に出てしまったら、車にひかれたり、迷子になったりすることも考えられます。
保護猫のなかには外で暮らしていた子もいます。室内に慣れていない為、外に出ようとしてしまうケースがありますが、そのような場合には、玄関に逃走防止用フェンスを設置しておくと安心です。フェンスや突っ張り棒など、100円ショップ等で購入できる材料で手作りすることも可能なので、用意しておきましょう。

キャットタワーやおもちゃ

必須ではありませんが、猫が快適に暮らすうえでキャットタワーや猫用のおもちゃも用意しておくといいでしょう。
キャットタワーは猫の運動不足の解消になり、ストレスも発散できます。爪とぎとしても活躍するでしょう。
おもちゃも運動不足の解消、ストレス発散になるほか、おもちゃで一緒に遊ぶことでコミュニケーションになります。

ペット保険

ペット保険は、ペットが病気やケガで動物病院にかかったときの治療費の一部を補償してくれます。猫などのペットには人間のような健康保険の制度がないので、病気や怪我をしてしまった場合は診療費の全額を飼い主が負担することになります。
診療費が高額になる可能性もあるので、ペット保険の加入を検討しましょう。

里親として万全の準備で猫を迎えよう

里親として保護猫を迎えることは、一生責任を持って育てる覚悟が求められます。
ご紹介した通り、猫を育てるためには必要なものが多く、各種ワクチン接種なども必要不可欠です。このような費用面も理解したうえで里親申請をしましょう。
保護猫のなかには、持病や虐待などのトラウマなどを抱えている子もいます。初めての里親で不安があると思いますが、不安なことは専門家に相談するのも1つの手です。
ペット保険では電話で獣医師に相談できるサービスがあります。24時間365日、無料相談が可能なサービスもあり、些細なものから緊急性の高いものまで気軽に相談できます。
猫と素敵な生活が送れるように、迎え入れる前の準備はもちろん、迎え入れた後も積極的にコミュニケーションをとって猫との絆を深めましょう。

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この記事の監修者

志村みゆきさん

志村みゆきさん

獣医師。日本獣医生命科学大学獣医畜産学部獣医学科を卒業後、獣医療、営業、編集者、研究助手、専業主婦などを経て、現在、医大の研究室にて動物実験や生化学実験業務に従事。

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