ジテシラProjectサイトの「大阪府の自転車状況」を更新しました!
ジテシラProjectサイトの「大阪府の自転車状況」には、「自転車事故の発生状況」「自転車保険の加入率」「ヘルメットの着用率」の3項目のデータを掲載していますが、このたびそれぞれを最新の内容に更新しました。
「大阪府における自転車の安全利用啓発」を目的にジテシラProjectが発足してから1年を経て、厳しい現実もあれば、明るい兆しも見えてきています。それぞれのデータから、今の大阪府の状況を見ていきましょう。
①全国の約1.6倍!全交通事故の死者・重傷者数に占める自転車事故の割合の高さ
交通事故死者・重傷者数の状態別構成比率をみてみると、自転車乗用中の事故の占める割合は、2024年末までの直近5年累計で全国では23.0%なのに対し、大阪府では35.9%と全国の約1.6倍となっています。2023年末までの大阪府の同割合が全国の約1.5倍でしたので、その差はさらに拡大していることが分かります。

②保険加入率はマイナス1.0ptで、順位は全国5位から8位へ転落
2025年1月の調査で全国の自転車保険加入率は65.6%と、調査開始以来初めて上昇しませんでした。大阪府の加入率は前年比マイナス1.0ptの70.0%となり、都道府県別順位は5位から8位へ転落しました。一方、居住地が自転車保険の加入を義務化していることを知っている人の割合(義務化認知率)は、全国では3年連続低下して38.8%となったのに対し、大阪府はプラス0.7ptで36.5%と上昇しました。大阪府の義務化認知率が上昇したのは調査開始以来初めてとなります。


③ヘルメット着用率は全国最下位、しかし上昇幅は全国平均を上回る
2023年4月に施行された改正道路交通法により、自転車乗用中のヘルメット着用が努力義務化されてから、各自治体では様々な周知活動が行われています。こうした取り組みによって、努力義務化の認知率は全国で85.9%となり十分浸透していると言えます。一方、全国のヘルメット着用率は前年比プラス1.3ptの22.9%と微増に留まりました。大阪府においては、ヘルメット着用率は14.8%と都道府県別で最下位の状況が続いていますが、伸びは前年比プラス3.1ptと全国の上昇幅を上回りました。最下位脱出に向けて、1人でも多くの府民の皆さまに、ヘルメット着用の重要性を伝えていきたいと思います。

まとめ ~これからも「自転車ルール」の「知らんけど」をなくすための活動を続けます~
それぞれのデータを見ると、自転車を取り巻く大阪府の状況は、依然として厳しいことが分かりました。しかし、調査結果の中には、保険加入の義務化認知率の上昇やヘルメット着用率の上昇幅など、明るい兆しも表れており、そこにジテシラProjectの活動が与えた影響もあると考えます。ジテシラProjectは、これからも「自転車ルール」の「知らんけど」をなくすための活動を継続していきます。