au損保、2024年度自転車利用時のヘルメット着用率を調査

~努力義務化の認知は浸透するも、着用率は22.9%と1.3ポイント増で伸び悩み~

au損害保険株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山田 隆章、以下、au損保)は、全国の自転車利用者の15歳から69歳の男女14,737名を対象に、自転車利用時のヘルメットに関する調査を実施しました。

改正道路交通法の施行により、2023年4月1日から年令を問わず自転車利用時のヘルメット着用が努力義務化されており、昨年度に引き続き、努力義務化の認知度やヘルメットの着用率などの調査結果を発表します。

1.自転車利用時のヘルメット着用努力義務化の認知度は85.9%【表1】

道路交通法により、年令を問わず自転車利用時のヘルメット着用が努力義務となっていることを知っているか尋ねたところ、「知っている」と回答した方は85.9%(12,664名)で、2023年度調査の85.5%(対前年度比+32.3ポイント)に比べ+0.4ポイントとほぼ横ばいでした。

2.自転車利用時のヘルメットの着用率は22.9%、昨年度から微増【表2】

自転車利用時にヘルメットを着用しているかを尋ねたところ、「いつも着用している」と「ときどき着用している」と回答した方を合わせると22.9%で、2023年度調査の21.6%(対前年度比+11.2ポイント)に比べ+1.3ポイントと微増でした。

3.都道府県別の着用率、トップは山口県【表3】

都道府県別の着用率では山口県が40.7%でトップでした。多くの自治体で着用率が上昇する一方、14都府県では低下しました。

4.着用していない理由は「購入費用が負担」が最多【表4】

「着用していない」「ヘルメットを所有していない」と回答した方に、その理由を尋ねたところ、「購入費用が負担」と回答した方が26.2%(2,975名)で昨年度に引き続き最多となりました。昨年度と比べて最も増えた理由は「ヘルメットの保管場所に困るから」(0.8ポイント上昇)、最も減った理由は「着用している人が少ないから」(1.3ポイント低下)となり、着用する方が増えるにつれ、実用的な課題を感じる方が増えていると考えられます。

5.持っているヘルメットが「安全基準を満たしている」という回答は40.7%【表5】

ヘルメットを持っている方に「あなたがお持ちのヘルメットはSGマーク(製品安全協会)等の安全基準を満たしたヘルメットですか?」と尋ねたところ、「安全基準を満たしている」と回答した方が40.7%と、2023年度調査の39.5%から1.2ポイント上昇しました。安全基準を満たしたヘルメットを着用することの重要性が理解されてきていると考えられますが、一方で安全基準を「満たしていない」「わからない」「安全基準について知らない」と回答した方が半数以上でした。

今回の調査では、自転車利用時のヘルメット着用努力義務化の認知度は85.9%、ヘルメットの着用率は22.9%という結果でした。ヘルメットの着用率は昨年度より上昇したものの、努力義務化の認知度と比べてまだ低く、引き続きヘルメット着用の必要性を知っていただくことが重要です。

au損保は、これからも身近な保険・サービスの提供等を通じて、皆さまのライフスタイルに寄り添い、安心・安全な毎日をサポートしてまいります。

【調査概要】au損保調べ

  • 調査方法:インターネットによるアンケート
  • 対象者:自転車利用者
  • 対象地域:日本全国
  • 回答者数:14,737名
  • 回答者年令:15歳から69歳
  • 実施時期:2025年1月17日〜2025年1月20日
  • ※本調査では小数点第2位以下を四捨五入しています。

【表1】ヘルメット着用努力義務化の認知度

2024年度 2023年度 2022年度
努力義務化の認知度 85.9% 85.5% 53.2%
前年度差 +0.4ポイント +32.3ポイント

【表2】ヘルメット着用率

2024年度 2023年度 2022年度
全国の着用率 22.9% 21.6% 10.4%
前年度差 +1.3ポイント +11.2ポイント

※着用率=「いつも着用している」「ときどき着用している」の合計回答者数/各都道府県の全回答者数

【表3】都道府県別 ヘルメット着用率

順位 都道府県名 2024年度 2023年度 前年度差
着用率 着用率
1 山口県 40.7% 34.1% +6.6pt
2 長野県 39.8% 37.1% +2.7pt
3 大分県 36.6% 33.7% +2.9pt
4 沖縄県 34.0% 25.0% +9.0pt
5 福島県 33.6% 27.5% +6.1pt
6 山形県 33.3% 24.0% +9.3pt
群馬県 33.3% 35.3% ▲2.0pt
8 青森県 32.8% 26.2% +6.6pt
9 山梨県 31.9% 34.8% ▲2.9pt
10 高知県 31.4% 17.8% +13.6pt
11 島根県 30.6% 35.9% ▲5.3pt
長崎県 30.6% 48.7% ▲18.1pt
13 栃木県 30.1% 26.1% +4.0pt
鹿児島県 30.1% 26.4% +3.7pt
15 愛媛県 29.9% 36.2% ▲6.3pt
16 静岡県 29.8% 27.9% +1.9pt
17 富山県 29.6% 28.7% +0.9pt
18 福井県 29.3% 22.8% +6.5pt
19 三重県 29.2% 26.2% +3.0pt
鳥取県 29.2% 22.4% +6.8pt
21 熊本県 28.2% 28.7% ▲0.5pt
22 香川県 27.9% 18.4% +9.5pt
23 滋賀県 27.7% 25.9% +1.8pt
24 石川県 27.6% 27.6% 0.0pt
25 岐阜県 27.5% 29.2% ▲1.7pt
愛知県 27.5% 25.6% +1.9pt
27 岡山県 26.1% 21.9% +4.2pt
28 佐賀県 25.9% 21.4% +4.5pt
29 宮城県 25.7% 21.2% +4.5pt
30 新潟県 25.4% 22.9% +2.5pt
31 宮崎県 24.5% 24.2% +0.3pt
32 茨城県 24.2% 29.6% ▲5.4pt
福岡県 24.2% 25.4% ▲1.2pt
34 徳島県 23.5% 26.7% ▲3.2pt
35 北海道 23.3% 21.0% +2.3pt
36 神奈川県 21.9% 20.7% +1.2pt
兵庫県 21.9% 17.6% +4.3pt
38 奈良県 20.5% 16.1% +4.4pt
39 和歌山県 20.4% 19.5% +0.9pt
40 秋田県 20.0% 20.7% ▲0.7pt
41 京都府 19.8% 20.8% ▲1.0pt
42 千葉県 19.7% 17.9% +1.8pt
43 埼玉県 18.8% 18.3% +0.5pt
44 広島県 18.1% 16.1% +2.0pt
45 岩手県 17.6% 22.2% ▲4.6pt
46 東京都 17.4% 18.3% ▲0.9pt
47 大阪府 14.8% 11.7% +3.1pt

【表4】ヘルメットを着用しない理由(複数回答)

2024年度 2023年度 2022年度
割合 前年度差 割合 前年度差 割合 前年度差
ヘルメットの購入費用が負担だから 26.2% ▲0.4pt 26.6% +5.1pt 21.5%
ヘルメット着用する必要性を感じない(安全だと思わない)から 24.7% ▲0.2pt 24.9% ▲9.4pt 34.3%
ヘルメットの保管場所に困るから 20.0% +0.8pt 19.2% +3.2pt 16.0%
蒸れたり熱がこもるのが不快だから 19.8% +0.6pt 19.2% ▲0.5pt 19.7%
着用している人が少ないから 19.7% ▲1.3pt 21.0% ▲6.8pt 27.8%
髪型が崩れるから 16.2% ▲0.3pt 16.5% 0.0pt 16.5%
どんなヘルメットを着用すればいいか分からないから 9.2% ▲1.0pt 10.2% ▲1.6pt 11.8%
おしゃれじゃないから 6.8% ▲0.2pt 7.0% ▲1.3pt 8.3%
ヘルメットの正しい着用方法が分からないから 2.0% 0.0pt 2.0% ▲0.9pt 2.9%
その他 9.2% ▲1.0pt 10.2% +2.6pt 7.6%

【表5】お持ちのヘルメットが安全基準を満たしているか

2024年度 2023年度
割合 前年度差 割合 前年度差
安全基準を満たしている 40.7% +1.2pt 39.5%
安全基準を満たしていない 5.2% ▲0.6pt 5.8%
わからない 40.5% ▲0.3pt 40.8%
安全基準について知らない 13.5% ▲0.4pt 13.9%