犬を飼う場合に必要な費用を解説!生涯でかかる金額や手術代も紹介

新しい家族の一員として、自宅に犬を迎えたいと考える方は多いのではないでしょうか。愛犬家にとっては、飼い主に愛情と癒しを与えてくれる犬との生活はとても幸せなものでしょう。

犬を飼うとなると心構えや犬用のグッズを揃えるなど、さまざまな準備が必要になります。そのなかでも、犬と生活する場合にかかる費用は特に気になるところです。

本記事では、犬を飼う場合に生涯かかる費用を解説します。それぞれの費用の詳細や手術を受けることになった場合の費用も解説するので、これから犬を飼う予定がある方はぜひ参考にしてください。

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犬を飼う場合に生涯かかる費用は総額いくら?

一般社団法人ペットフード協会が発表した「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の生涯でかかる費用は総額200万円ほどになるといわれています。

もちろん、犬の健康状態や動物病院へ通う回数でも異なりますし、犬種、与える食事内容や生活環境、ドッグランやトリミングへ行く頻度などでも差が出るでしょう。

費用は家庭によってそれぞれですが、犬を飼う場合には生涯でそれなりの費用がかかることは、飼う前に知っておきたいところです。

参考:一般社団法人ペットフード協会「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」

犬を飼う場合にかかる費用の詳細

犬を飼う場合にかかる費用は大きく分けて、犬を迎えるときの初期費用(※生体価格は除きます)と毎月かかる費用、そして病気やケガの治療費の3つです。それぞれ詳しく解説します。

初期費用

初期費用としては、まず畜犬登録があります。犬を飼育していることを登録する手続きで、犬を飼い始めてから基本的に30日以内に行うことが法律で定められています。手続きは居住している市区町村や保健所で行い、登録料は3,000円程度です。

狂犬病の予防接種も飼い主の義務となっており、毎年1回愛犬に接種させる必要があります。費用は、注射済票の交付料を含めて3,500円程度です。

また、愛犬の感染症を予防するために混合ワクチン接種も推奨されています。初年度に3回接種し、以降は1年に1回の接種が一般的です。費用は動物病院や摂取するワクチンの種類などよって異なりますが、1回3,000円~10,000円程度が目安です。

その他、犬を迎える時はケージやトイレグッズ、ドッグフード、ベッド、食器、首輪、リードなど揃えるものがたくさんあります。犬種や環境によりますが、グッズ費用は少なくとも約30,000円以上かかると見積もっておきましょう。

毎月かかる費用

毎月かかる費用として大きな割合を占めるのが食費です。与えるドッグフードの種類にもよりますが、小型犬は1,000〜3,000円、中型犬は2,000〜5,000円、大型犬であれば10,000円前後が毎月かかります。手作りのペットフードを与える場合は材料費が追加でかかり、おやつ代も毎月発生します。

また、毛が伸びる犬種だと欠かせないのがトリミング代です。ペットサロンや愛犬の大きさによって値段は変わりますが、一般的にはシャンプーだけでも3,000円以上、トリミングまで行うと5,000円以上は必要になります。

この他に、家庭によってはドッグラン利用料、しつけ(トレーニング)料、洋服代なども定期的に発生する費用です。

治療費

万が一の病気やケガで、動物病院へ行った場合の治療費も考えておく必要がある費用です。治療費は動物病院によって料金設定が異なり、同じ病気やケガでも使う機材や治療法などで治療費に差が出てきます。

また、小型犬よりも大型犬の方が薬の量が多くなるため、治療費も高くなる傾向にあります。高齢犬になると、動物病院へ行く頻度も増える可能性があるため、毎月治療費がかかる場合もあります。

ペットの場合は、公的な医療保険制度がないため全額が自己負担になり、人間と比べて医療費が高額になる傾向があります。治療費の負担を軽減したい方は、特定の病気やケガに対して一部補償が受けられるペット保険を検討すると良いでしょう。

犬の手術代はいくら?

愛犬の病気やケガは予想できないものです。急に手術をすることになり、お金を準備する必要が出てくる可能性もあるでしょう。

また飼い主の判断により、愛犬の健康を考えて受けさせる手術もあります。ここでは、犬が受ける代表的な手術費用の目安を紹介します。

手術費は、初診料や再診料、血液検査代、薬代などがすでに含まれている動物病院もあれば、それぞれ別料金となる可能性もあるため、事前に確認しましょう。

去勢手術

犬の去勢手術とは、オス犬の精巣を摘出する手術です。飼い主の判断で受けさせる手術ですが、望まない妊娠を避けることや、精巣腫瘍や前立腺肥大といったオス犬特有の病気を予防する効果が期待できます。

手術前の検査や全身麻酔を行いますが、日帰りでできることも多いです。費用は体格によって差があり、20,000〜50,000円ほどです。大型犬になると、さらに高くなる傾向にあります。

避妊手術

オス犬の去勢手術に対し、メス犬の卵巣と子宮を摘出するのが避妊手術です。望まない妊娠を避けるほか、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などのメス犬特有の病気を予防する効果が期待できます。

避妊手術も飼い主の判断で行う手術ですが、犬の死因の一つである乳腺腫瘍の発生率が下がるといわれているため、愛犬の健康を考えて実施する方も多いです。

去勢手術と同様、検査や全身麻酔をしたうえで行いますが、避妊手術は1泊入院するケースが多い傾向にあります。費用は去勢手術よりも高くなり、30,000〜60,000円程度が一般的です。

歯石除去

愛犬の口臭や歯の黄ばみの原因となる歯石は、唾液に含まれるカルシウムが歯垢(プラーク)に沈着して、固くなったものです。

歯石は自宅での歯磨きである程度は予防できますが、一度歯石ができると、歯磨きだけで除去することは難しくなります。

歯石を放置すると、虫歯や歯周病、そして歯周病の中でも重い歯槽膿漏へと繋がってしまう可能性があり、さらに放置すると口の中の細菌が全身にまわり、死に至るケースもあるのです。

歯石は、動物病院でスケーリング(歯石除去)という治療法で除去することが可能です。全身麻酔をかけ、専用の器具を使用し歯に付着したプラークや歯石を除去します。

基本的に日帰りの手術になり、費用は20,000〜40,000円ほどです。加えて抜歯が必要になると、さらに追加料金がかかります。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、四肢の短い犬種(ダックスフンドなど)がかかりやすい病気です。中脊椎(背骨)の間にあるクッションの役割を持つ椎間板が飛び出して、脊髄という太い神経を圧迫してしまう病気です。

原因は遺伝や加齢などがあり、症状の重さによって5つのグレードに分かれます。症状のグレードや身体の状態に応じて適切な処置が行われるため、外科手術を推奨されるケースもあります。

全身麻酔下で骨を一部削り取り、脊髄を障害している椎間物質を取り除く手術が一般的です。入院が必要になるため費用は高額になり、手術に必要なMRI検査代も含めると300,000円以上かかる可能性もあります。

犬を迎えるなら費用についても事前に確認しておこう

犬を家族に迎えるとなると、さまざまな費用がかかることが分かりました。ご紹介した費用は一例のため、愛犬の健康状態や生活環境によっては、さらに費用がかかることも考えられます。

愛犬の健康をキープするためにはある程度のお金が必要になるため、犬を飼うことを検討している方は、費用の面もしっかり考えておくと良いでしょう。

また、高額な治療費に不安がある方は、ペット保険の加入を検討するのも一つの方法です。責任をもって愛犬を幸せにできるよう、ぜひ家計と照らし合わせてイメージしてみてください。

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この記事の監修者

星野崇希さん

星野崇希さん

2匹の愛犬と暮らし、犬や猫を中心にペット専門家として活動。犬猫行動アナリスト・愛玩動物介護士・愛玩動物救命士・ペットロスケアマネジャーなどのペットに関する資格を多数保有。記事の作成から監修、その他ペットに関する事業を数多く行う。

星野崇希さん

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