子犬がこうなったら動物病院へ行くべき|よくある症状別に解説

犬を育てる場合は、犬種を問わずに犬がかかりやすい病気から、その犬の体格・犬種によってかかりやすい病気まで、さまざまな病気に注意する必要があります。

とくに体の骨格や抵抗力が完成していない子犬は、怪我をしやすいことに加えて、免疫力が不十分なため感染症にもかかりやすいです。

犬は本能的に体調不良を隠す傾向にあるといわれています。そのため、飼い主がすぐ異変に気づいてあげる必要があります。

本記事では、子犬が病気にかかった場合に出やすい症状や、動物病院に行くべきかどうかを症状別に解説します。

すぐ対処できるように、日頃から愛犬の健康チェックをしつつ、具合が悪いときに愛犬が出す症状別のサインを知っておきましょう。

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子犬がかかりやすい病気

一般的に、1歳までの犬のことを「子犬」といいます。子犬は体力や抵抗力が弱く、体調を崩しがちです。 犬は繊細でストレスを感じやすい動物でもあるので、環境の変化や季節の変化などでストレスを抱え、病気につながる可能性があります。 子犬がかかりやすい病気としては、低血糖があります。子犬は肝臓の機能が十分に発達していないので、空腹の時間が長く続くと血中のブドウ糖が減り、低血糖を引き起こしてしまいます。

そのほか、感染症や寄生虫による病気なども挙げられます。とくに感染症を発症すると死に至ることもあるので、異変に気づくことはもちろん、獣医師の指示に従い各種ワクチンを接種することも徹底してください。

また、子犬は口をつかって噛むことで物を知っていくため誤飲をしやすい時期でもあります。散歩中に道端のものを拾って食べてしまわないように見張って、自宅の行動スペースにも口に入れられて困るものは置かないようにしましょう。

子犬が病気にかかった場合に出る症状一覧

子犬がかかりやすい病気はさまざまですが、体調が悪いときには主に以下の症状が見られます。

上記の症状は病気が関係していることもあります。上記以外にも、基本的に「いつもと様子がおかしい」と感じたら、注意してください。

とはいえ、症状の全てが病気に関係しているとは限りません。例えば犬は生理的によく嘔吐する動物のため、病的なものかどうかを判断するのは難しいものです。

ここからは、判断がしづらい症状が見られた場合の対処法を解説します。

子犬が咳をしたときは動物病院に行くべき?

子犬のうちは、咳をすることがよくあります。興奮して吠えたときや、リードを強く引っ張った際に出る「カッカッ」というような乾いた咳は、一過性のことが多いといわれています。

水を飲んだときや冷たい空気を吸ったときなどにも乾いた咳をすることは多いです。

しかし、このような乾いた咳をする場合は、「ケンネルコフ(犬伝染性気管支炎)」の可能性も考えられるため注意が必要です。ケンネルコフは伝染性の喉頭気管炎で、免疫力のない子犬がかかりやすいです。

ケンネルコフは、短くて乾いた咳に加えて、鼻水や目やにの発生、発熱や食欲不振などが症状として現れます。何日か咳が続く場合や、いつもと違う咳をしている場合は早めに動物病院へ連れて行きましょう。

また、​​子犬が咳をしているときは異物誤飲・誤食の可能性も考えられます。喉に何か詰まっていなくても、部屋の様子を確認して、物がなくなっていないかを確認しましょう。食べてはいけないものを飲み込んでしまった場合は、すぐに獣医師へ相談しましょう。

子犬が吐いたときは動物病院に行くべき?

子犬は、消化器官が未熟のため吐きやすいです。吐いてしまう原因はさまざまなことが考えられるので、嘔吐物の状態や吐いた後の様子など、注意深く観察してください。

白い泡や黄色い液体を吐いた場合は、空腹時間が続いたために胃液を吐いてしまっているケースが多いです。また、食べる速度が早い場合や水を一気にたくさん飲んだ後にも吐くことがあります。

子犬の嘔吐は、一時的なもの以外に病気の可能性もあり、ウイルス性の感染症や胃、小腸の病気、その他の消化器の病気が考えられます。

吐いた後に元気がなかったり、吐いたものに血が混じっている、何度も繰り返し吐いたりしている時は要注意です。よだれの量や呼吸、便の状態などもよく確認してください。注意深く観察し、いつもと様子が違う場合は早めに動物病院に行きましょう。

子犬が風邪をひいたときは動物病院に行くべき?

犬も人間と同じく、風邪のような症状を発症することがあります。何か喉に詰まったような咳をしたり、鼻水を伴うくしゃみをしたり、便がゆるくなるといった症状が出やすいです。

風邪と聞くと「大したことないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、子犬や老犬の風邪は重症化しやすいため注意が必要です。

先ほども出てきたケンネルコフは、風邪のような症状が出ます。重症化して肺炎になると命に関わることもある危険な病気です。

愛犬が辛そうにしているときは、すでに悪化している可能性もあります。以下の項目を確認してみてください。

この他にも不安があれば、すぐ獣医師に相談することが望ましいです。

子犬が下痢したときは動物病院に行くべき?

子犬は3〜4か月頃まで、下痢をしやすいといわれています。環境の変化によるストレスからフードの食べ過ぎ、寒さによるものまで、原因はさまざまです。自分の便を食べてお腹を壊すこともあります。

なかでも食事による下痢が多い傾向にあります。食べ過ぎのほか、食事内容を変えていないかや、散歩中に腐ったものを拾って食べていないかなど確認してください。

なかには注意が必要な下痢もあります。犬の下痢は、犬パルボウイルスという伝染性の高いウイルス性の病気も考えられるのです。

犬パルボウイルスは、ワクチンを接種していない子犬が感染してしまう可能性があります。下痢や嘔吐を繰り返すことで、脱水症状を起こしやすくなります。

そのほかにも、寄生虫による下痢や誤飲も考えられるでしょう。動物病院に連れていくべきかどうか、下記の症状もあわせて確認してください。

上記は一例ですが、便の形状や症状は実に色々あり、判断は難しいものです。とくに子犬の下痢は注意深く見た方が良いでしょう。

子犬のちょっとした異変は抱えこまず相談しよう

子犬は身体の抵抗力が不完全で、さまざまな病気にかかりやすいです。普段からよく観察して、愛犬が出す病気のサインを見逃さないようにしましょう。

自分一人で判断できない場合は、犬を飼ったことがある知人への相談や、心配であれば動物病院で診断してもらいましょう。

今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事の監修者

志村みゆきさん

志村みゆきさん

獣医師。日本獣医生命科学大学獣医畜産学部獣医学科を卒業後、獣医療、営業、編集者、研究助手、専業主婦などを経て、現在、医大の研究室にて動物実験や生化学実験業務に従事。

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