【犬の大きさ別】散歩は毎日すべき?適切な頻度や時間、注意点とは

犬の健康のためにも必要な散歩。でも一口に散歩と言っても、適切な回数や時間、何歳からはじめるべきなのかなど、意外と分からないことも多いのではないでしょうか。
今回は犬の散歩はそもそも必要なのかといったことから、犬の大きさごとの目安の散歩時間、注意点などを解説していきます。

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犬の散歩は必要?

「小型犬は散歩が不要」と言われている時期もあったようですが、今はどんな犬にも散歩は必要だと考えられています。散歩は、犬の健康を保つために、身体的・精神的にも非常に重要です。室内飼いでは十分な運動量の確保が難しく、散歩をしないと太ったり、筋肉量が減って弱い身体になったりする可能性があります。
また、散歩をしないと、適切なストレス発散ができないので、いたずら行動が増えたり、最悪の場合、ストレスが原因の病気にかかってしまったりする場合もあります。
適切な量と回数の散歩をすることで、犬に健康に過ごしてもらいましょう。
そのほか、散歩には犬の本能である探索活動や縄張活動の欲を満たすといった目的もあります。

犬の散歩は何歳から?

それでは犬の散歩はいつからスタートすればいいのでしょうか?
子犬時には、伝染病ワクチンを接種し終えてから散歩に行くといいでしょう。初めての散歩については体調にもよるので、ワクチン接種の際、獣医師に「いつから散歩に行けますか?」などと聞くのがおすすめです。
また、実際に散歩をはじめる前に、キャリーバッグや抱っこで外へ連れ出し、徐々に外の環境に慣れさせておくと安心でしょう。
本来、犬にとって散歩は楽しい活動です。それが散歩に行こうとすると隠れる、外に出るとプルプルと身体を震わせるなど、散歩に行きたがらない場合は、下記2点の理由が考えられます。

リードを付けての初めての散歩をする前に、抱っこなどで外へ連れ出し、楽しいという気持ちを持ってもらうことや、外の世界は安心という感覚を覚えさせることが重要です。散歩デビューは急がすに徐々に慣らしていくのがコツですね。

犬の散歩に必要なグッズ

犬の散歩をはじめる前に散歩用のグッズを用意しましょう。首輪やリードはもちろん、そのほか散歩時にあると便利なグッズを紹介します。

首輪

初めての首輪はできるだけ柔らかい素材でできた、幅広のものを選びましょう。また、念のために迷子札もつけて置くと安心です。 首輪の他には、ハーネスタイプと呼ばれる首ではなく、胴体に付けるタイプのものがあります。色々なものを実際に手に取って見てみるとよいでしょう。

リード

リードは、飼い主の手になじみやすい素材のものがおすすめです。ひと気の無い公園や空き地などに連れていく際には、フレキシリードと呼ばれるようなリードの長さが調整できるタイプのものもおすすめです。
ある程度の長さならリードが伸びるので、愛犬が走り回って遊ぶことができます。
使い方には少々のコツが要りますので、最初は一般的なリードを一本、次に長さが調整できるものが一本あると便利です。

散歩に必要なその他のグッズ

散歩に慣れないうちは、飼い主の両手が自由に使えるように、散歩グッズを入れるものはウェストポーチなどがおすすめです。 散歩グッズの中には犬がトイレをした場合に備えティッシュペーパー、ビニール袋、消臭袋、おしっこをした際に流す水を用意しましょう。おやつ、水飲み用の器、虫除けスプレーも用意があると安心です。

上手な犬の散歩の方法

犬の散歩をスムーズに上手く行うためには、飼い主が適切なしつけを行うことが重要です。
犬を散歩する際の注意点について詳しく解説していきます。

犬と散歩する前の注意点

犬と散歩をする前には、まず犬が飼い主の左右、どちらのポジションを歩くのか決めましょう。
左右どちらでも構いませんが、飼い主が右利きの場合が多いため、散歩の途中で犬をなでたり、おやつをあげやすいという意味から、犬の位置は飼い主の左側がおすすめです。

犬と散歩している時の注意点

犬と散歩する際には、まず利き腕ではない方の手でループハンドルを握ります。犬の首が苦しくないように握る位置を調整し、ゆっくりと歩いていきましょう。
犬と散歩する際のしつけとしては、飼い主が止まった際に犬も一緒に止まれるようにするしつけが挙げられます。
歩き続けるのではなく、ときどき止まり、そのとき犬も一緒に止まってくれるかを確認しましょう。そして、犬への合図として「さあ行こう」などのかけ声をかけたら、また歩き出します。
しばらくしたら、また止まり、そのとき犬が飼い主と一緒に止まっているか確認し、止まることができたら、すぐに褒めてご褒美をあげましょう。
飼い主と同時に止まるようにしつけを行うことで、交通事故などの確率を減らすことができます。

犬の散歩の時間はどれくらい?

犬の散歩は、散歩時間にも注意を払う必要があります。
ここでは、小型犬・中型犬と、大型犬に分けて、適切な犬の散歩時間を確認していきましょう。

小型犬・中型犬の散歩時間

チワワやトイプードルといった小型犬では、1日に2回、それぞれ15~30分程度が散歩の目安とされています。
小型犬の中にも様々な大きさがあり、また、その犬の持つ体力や個性によりますので、犬の様子を見ながら行いましょう。 小さい犬ほど地面に体が近く、蒸し暑さやアスファルトの地熱、寒さなどもダイレクトに影響するので、散歩の前にまずは飼い主が地面の温度を手で確認してみるといいでしょう。
また、柴犬やコーギーといった中型犬では、1日に2回、それぞれ45分程度が散歩の目安とされています。
中型犬の場合は体力がある犬種も多くいますので、飼い主も犬と一緒に健康づくりをするようなイメージで、時折、早足などを取り入れながら散歩を楽しむといいでしょう。
小型犬、中型犬共に、家で動き回る様子や吠える頻度などを確認し、犬のエネルギーが余っていたら散歩量を増やすことも検討しましょう。

大型犬の散歩時間

秋田犬やドーベルマンなどの大型犬は1日に2回、それぞれ60分から90分程度が散歩の目安とされています。
小型犬や中型犬と比較すると、散歩時間が倍近くになる可能性もあるため、これから犬を飼うことを検討しているという方は、ぜひ注意しておきましょう。
大型犬の散歩時間に関しても、小型犬や中型犬と同様に個体差を考慮する必要があり、年齢が高い場合や身体に故障がある場合は散歩量を減らす必要があります。
高齢であったり、何か持病をもっている場合や、家に帰っても息が切れていたり、過度に疲れているようであれば、散歩時間を短くすることも意識しましょう。

犬の散歩で気をつけたい点

最後に犬の散歩をするにあたり注意すべきことを紹介します。

気候の変化に気をつける

犬は人間より低い位置で生活しています。夏の暑いときにはアスファルトの照り返しの熱を直接的に感じます。太陽の陽射しを浴びた地面を素足で歩けば、人間なら火傷してしまうでしょう。逆に冬になると、今度は凍てつく地面を歩くことになります。
夏は比較的気温の低い早朝や夕暮れ時以降に散歩する、こまめに休憩をとり水分補給する、などの暑さ対策が必要です。冬は防寒着を着せる、日中の陽射しがあるときに散歩するなどの寒さ対策を心がけましょう。
また大雨や暴風の際は、無理に散歩をすることでかえって犬が風邪を引いたり、怪我をする場合があります。そうしたときは散歩を控え、代わりに室内での遊びを増やすことで、運動させてあげましょう。

拾い食いに気をつける

飼い主が犬の散歩の際に気をつけることの2つ目は拾い食いです。
犬にとって拾い食いは生きるために落ちているものを食べるという自然な行為でもあるので、本能的に行ってしまう場合があります。
しかし、道にはゴミやタバコの吸い殻といった犬に危険な物も数多くあり、中には命に関わる物もあります。
散歩中にはできるだけスマホをいじらず、愛犬から目を離さないようにしましょう。

犬同士の接触に気をつける

散歩をしている際には、他の犬との接触は避けて通れません。
犬同士が接触するとお互いに激しく吠え合うこともあり、場合によっては自分の犬が相手の犬に対して恐怖心を抱いていることもあります。
散歩中に自分の犬が相手の犬を怖がっていると感じた場合に関しては、相手の犬と距離を取ってあげましょう。
距離を取って犬が吠えるのを止めたら、徐々に相手に近付き、相性が良かった場合は犬同士で遊ばせてあげるのもいいですね。

適切な知識を身に付け、犬との散歩を楽しもう

この記事では犬の散歩について解説しました。
犬が健康に暮らすためには散歩は非常に重要で、その散歩の仕方も気を付けるべき点がいくつかありました。
犬の散歩は飼い主も楽しいものではあると思いますが、拾い食いや交通事故など危険な部分も少なからずあるので、十分注意しましょう。
また、犬は身体が大きくなるにしたがって、適切な散歩時間が長くなっていきます。
これから犬を飼いたいと考えている方は、短めの散歩がしたいなら小型犬、がっつりした散歩がしたいなら大型犬、といった選び方もぜひ検討してみてください。

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この記事の監修者

岩井ゆかりさん

岩井ゆかりさん

日本ペット栄養学会認定 ペット栄養管理士や、ジャパンケネルクラブ公認訓練士などの資格を持ち、ペット損害保険会社に10年在籍するなど、キャリアの多くを犬や猫などペットにまつわる業務に従事して過ごす。

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