犬猫のノミ・ダニ対策まとめ|早期発見のポイントや対処・予防法を解説
ペットと暮らしている方にとって、ノミ・ダニ対策は必須です。ノミ・ダニを放置してしまうと、重篤な病気を引き起こしてしまう可能性があり、室内ペットも例外ではありません。
うっかり対応が遅くなりペットが苦しい思いをする前に、しっかり対策を心がけましょう。

室内飼いのネコちゃんも安心できない、ノミの繁殖力
ノミはベランダやお庭はもちろん、動物病院やペットサロンなどで寄生することもあり、いったん室内に持ち込まれるとすさまじい繁殖力で増えてしまいます。
たとえば、ノミに寄生された子猫を保護して室内に入れたところ、1~2日で部屋中がノミだらけになってしまった、なんてケースも。
室内飼いのネコちゃんでも、油断は禁物。人間の身体についてきたものや、多頭飼いでほかの個体からうつされてしまう例も多いのです。
ワンちゃんやネコちゃんの血を吸って成長するノミ、1~2匹ではたいしたことはなくても、大量発生することにより貧血をひき起こす場合まであります。
また、ノミが持っている細菌や寄生虫に感染してしまったり、アレルギー反応をおこすこともあるので、決して軽視してはなりません。
愛犬が死に至ることも!ダニ被害の恐ろしさ
お散歩を日課とするワンちゃんにとって特に恐ろしいのが、ダニ被害です。
大きく分けて、ワンちゃんに寄生しやすいダニは2種類。マダニとヒゼンダニです。
マダニ

多くの病原体を運ぶダニとして、特に注意が必要。貧血や皮膚病のみならず、犬バベシア症などを引き起こす場合もあるのです。バベシア症とは、バベシア属原虫が犬の赤血球に寄生することにより生じる溶血性貧血。これが原因でさまざまな症状が引き起こされ、治療が遅れると死に至るケースも。
ヒゼンダニ(疥癬)

犬の皮膚の中にトンネルを作り、繁殖を繰り返し、大量のダニが皮膚の上や皮膚内のトンネルに増殖し、動き回ります。
このダニの特徴は、肉眼では確認できないほど小さいこと。なので、ワンちゃんが激しく痒みのある症状をあらわしても、飼い主には原因が分からないケースも多いのです。
ほおっておくと皮膚をかきむしり、表皮がボロボロになってしまうことも。
さらに、このヒゼンダニは人にも移り、ワンちゃんと同じように強烈な痒みをもたらします。
ワンちゃんが猛烈に痒がる場合は、すぐに動物病院に行き、獣医師に判断を求め、治療を始めることをおすすめします。
また、ネコちゃんに寄生しやすいミミヒセンダニという種類もあります。耳に寄生し、はげしい痒みによりネコちゃんには大変なストレスになりますので、こちらもご注意を。
ノミ・ダニ対策、注意点と治療方法は?
このように恐ろしいノミ・ダニによる疾患。どのように対策すべきでしょう?
やってはいけないこと、やるべきことを分かりやすくまとめてみました。
自己流で駆除をこころみるのは危険
ノミを手の爪でつぶす方、いらっしゃいますよね。ついついハマってしまう作業ですが、これは禁物。
メスのノミのお腹には大量の卵があり、つぶすことでその卵を飛散させ、被害を拡大してしまうことがあるのです。
また、マダニも同様。血を吸って大きくなったマダニは肉眼で見つけやすいため、爪やピンセットなどでつまんで駆除したくなりますが、マダニは口で皮膚深く噛みついていて、引っこ抜くことにより口の部分だけ皮膚内に残ってしまうことも多いのです。
どちらも、発見したらすぐに動物病院に行って獣医師に処置してもらうようにしましょう。
室内のお掃除が肝心です

ペットの身体からのノミやダニの駆除を獣医師にお願いしても、ノミやダニが室内で生息し続けていたら意味がありません。
床はもちろん、布団やソファのすきまなど、ノミやダニが生息しやすい場所をこまめに掃除をすることが大切です。
また、ノミやダニは高温に弱いので、ドッグベッドやクッションなどは天日干しだけでなく、熱湯で洗濯するのが効果的です。
予防はなんといっても駆除薬が効きます

駆除薬を投与することが、やはり一番効果があります。
皮膚に投与するものだけでなく飲み薬タイプもありますので、獣医師とよく相談の上、愛犬、愛猫にあったタイプを処方してもらいましょう。
グルーミングで日頃からチェックを

家に害虫を持ち込まないことが何より大切です。ワンちゃんであれば、お散歩あとに足ふきをするときに、身体に虫がついていないかチェックする習慣をつけましょう。
ワンちゃんもネコちゃんも、ブラッシングなどのグルーミングをこまめにすることで、ボディーコミュニケーションとともに害虫からの健康被害も防ぐことができます。
大切なパートナーを守るために、日々のひと手間を大切にしていきたいものですね。
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