万博会場まで自転車で行ってみた! by ジテシラProject

万博会場まで自転車で向かう様子

暑い…。いや、熱いんですよ、大阪が! その熱源は、もちろん大阪・関西万博2025な訳です。府民の皆さまの中には通期パスや夏パスを利用して、万博を満喫している方も少なくないでしょう。そうした中、注目が高まっているのが「淀川リバーサイドサイクルライン」を利用した自転車での万博会場へのアクセスです。万博、大阪、自転車! この絶好の機会を逃してなるものかとジテシラProject参画メンバーが立ち上がり、実際に自転車で万博会場まで行ってみました。本記事の走行ルートや注意点を参考にしていただき、自転車と万博を大いに楽しみましょう!

京都から万博会場までをつなぐ淀川リバーサイドサイクルラインとは?

サイクルライン全域の地図

大阪・関西万博2025の開催が決定した後、大阪府は大阪市・堺市・京都府と連携し 4つのサイクルライン を整備してきました。中でも注目なのは、淀川沿いを通り、夢洲の万博駐輪場にアクセス可能な「淀川リバーサイドサイクルライン」です。北端は京都府のさくらであい館から、南端は夢洲の万博会場まで、総延長約50キロのサイクリングコースです。今回ジテシラProjectでは、ジテシラProject参画メンバーであるABCラジオ本社をスタート地点とし、万博会場の東ゲートをゴール地点とする約15キロ、約1.5時間のコースをツーリングしてみましたのでご紹介します。

ジテシラのラジオコーナーでお馴染みの「みよちゃん」と「もずやん」が応援に!

ABCラジオ本社前での集合写真

例年よりも早い梅雨明けが報じられた6月末のツーリング当日は、気温35℃に及ぶ猛暑日。参加メンバーは、サイクルラインの整備等に携わる大阪府の職員3名、ジテシラProject参画メンバーであるオージーケーカブト、ABCラジオ、au損保からそれぞれ1名ずつの計6名です。メンバーはそれぞれ熱中症対策のため、ドリンクやタオルを用意して準備万端。出発に当たっては、同じくジテシラProject参画メンバーであるサイクルベースあさひの2名に加え、毎週木曜日10時20分頃からジテシラProjectのラジオコーナーを放送している「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」のパーソナリティの三代澤さんと、大阪府の広報担当副知事もずやんも駆けつけてくれました。

三代澤さんともずやんに見送られる出発の様子

三代澤さんからは「炎天下でのツーリングは大変ですが、くれぐれも事故と熱中症には気を付けてくださいね!」と、もずやんからは「みんなヘルメット姿がシュッとしててええな。ほな、いってらっしゃいー!」と応援コメントが送られ、メンバーのモチベーションも上がります。豪華ゲストに見送られながら、ジテシラProjectの万博ツーリングがいよいよスタート!

万博ツーリング前半コースの地図
*国土地理院地図を加工して作成

さて、ここで今回のコース前半を簡単にご紹介します。ABCラジオ本社からスタートした一行は、中之島通りを西に進み、上船津橋を目指します。交差点を右折して新なにわ筋に入ったら、しばらく直進し、野田阪神前交差点を左折して北港通へ入ります。そこから高見地区に入り、淀川沿いに出ます。サイクルラインをしばらく進み伝法大橋交差点を目指します。

交通量が多い市内の幹線道路の運転は駐車車両にご注意!

上船津橋南詰をツーリングする様子

交通量の多い市内の交差点では、安全のために歩道内で待機するのがおすすめです。歩道内を自転車で走行する際は徐行しながら車道側を進みます。あくまでも歩道内では歩行者が優先ですので、安全が確認できたら車道へ出て、左側にある青い矢羽根マークの上を走行しましょう。

野田阪神前をツーリングする様子

阪神高速道の真下を走る新なにわ筋をしばらく北上すると、すぐに阪神野田駅前に到着。駅前を左折して北港通に入ります。ここまでの区間は、青矢羽根の走行路に駐車車両がある場合が多いので、車両の右側を通り抜ける際は、後ろから走ってくる自動車や、駐車車両のドアが開く可能性にも注意しましょう。すでにこの時点でメンバーも汗だくに…。赤信号で停まっているときなどに、こまめな水分補給をお忘れなく。

高見地区をツーリングする様子

北港通から吉野5西交差点を右折し、高見第3号線に入ります。右折箇所には二段階右折のための待機場所があるので、そこを目印にするといいでしょう。さらに、高見第2号線に入る目印となるのはピンク色の大型ドラッグストアです。大きな公園と高層マンション群で知られる高見地区は、交通量が少なく走りやすいエリアです。

淀川沿いのサイクルライン入り口はちょっと分かりづらい?

高見淀川入口の写真

高見第2号線を北に進み、突き当りを左折すると淀川沿いに走ります。手前と奥にそれぞれ車線があって分かりづらいのですが、夢洲方面に向かう際は手前側の低い車線から入りましょう。これまでの景色とは一変し、ゆったりとした淀川の流れを目にしながら、開放感溢れるサイクリングが楽しめます。夢洲方面に向かって走行する際には、ときどき対向車が走ってくるかもしれませんが、決して逆走ではありませんのでご安心下さい。

高見淀川沿いをツーリングする様子

整備された淀川リバーサイドサイクルラインは、まっすぐかつ平坦で走りやすく、風を切ってペダルを漕ぐのが最高です。参加メンバーも思わずギアを上げ、ペダルに力が入ります。くれぐれもスピードの出し過ぎにはご注意を!

万博ツーリング後半コースの地図
*国土地理院地図を加工して作成

ここからは万博ツーリングの後半ルートです。淀川沿いを西に進むと、阪神なんば線の踏切を渡り、伝法大橋南詰交差点に突き当たります。左に迂回して、再び淀川沿いのサイクルラインに合流したら、ひたすら西へ一直線。北港マリーナを通過し、常吉大橋を経て舞洲へ、夢舞大橋を経て夢洲に到着します。この2つの橋を通過する際は、押し歩きをしなければならない区間があることも要注意です。

伝法大橋では迂回が必要なので要注意

伝法大橋をツーリングする様子

迂回が必要な箇所です。左折して下り坂を走り、伝法4丁目交差点を右折して伝法大橋と新伝法大橋の下を潜り、ぐるりと迂回します。

迂回後の淀川沿いに戻る入り口の写真

ぐるりと迂回すると、淀川沿いに戻る入り口が現れます。自動車やバイクの進入を防ぐ柵が設けられていますので、いったん自転車を降りてメタルクワガタと呼ばれる柵を通過します。迂回路を確認するときは、自転車を停めてしっかりスマホのマップを確認しましょう。

再び開放感に溢れる淀川沿いで快適なサイクリングを満喫

淀川沿いのサイクルラインをツーリングする様子

再び淀川沿いのサイクルラインを西に進みます。写真の正面に見えるのは阪神高速湾岸線です。サイクルラインはきれいに舗装されたフラットな路面のため、スポーツタイプの自転車であればペダルを踏みこむほどにグイグイと加速します。真っ直ぐの道で信号もなく、ここまで自転車を安全に楽しめるコースはそうないはず!

北港マリーナをツーリングする様子

淀川沿いを走り終えると、開放的な北港マリーナに入ります。この地点にはサイクルラインの全域マップの看板がありますので、改めてコースを確認しながら休憩するのもおすすめです。日差しで火照った身体に当たる海風が心地よく感じられます。さらにそのままブルーの線に沿って進みましょう。

港湾地区特有の風景を楽しみながら2つの橋を渡る

夢洲大橋で自転車を降りて押し歩く様子

常吉大橋の傾斜部は自転車から降りて、押し歩きします。メンバーの視線の先にそびえ立つ煙突と異国的でカラフルな建物は、世界一美しいごみ処理場と呼ばれている「舞洲スラッジセンター」。オーストリアの著名な芸術家であり、建築家でもあるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏の設計によるものです。

夢洲自転車道路の写真

常吉大橋を渡り終えると、舞洲を縦断する此花通を南下します。自転車専用道路は赤茶色のコンクリートで舗装されていますので、その左側を走行します。舞洲は東西で大きく分けられ、東側はスラッジセンターをはじめとするごみ焼却施設と巨大な物流倉庫が立ち並び、西側は広大な複合スポーツ施設になっています。

いよいよ万博の目玉である大屋根リングが見えてきた!

夢舞大橋で自転車を降りて押し歩く様子

舞洲と夢洲にかかる橋が「夢舞大橋」で、この橋は全面自転車押し歩き区間となっています。夏の日差しが容赦なく照り付けるポイントですので、日焼け止めやサングラスなど日差し対策をしておくことをおすすめします。橋の中腹に差し掛かると、右手に大屋根リングが見えてきます。

夢舞大橋から見える万博会場

早速メンバーたちもスマホで大屋根リングを撮影します。万博会場手前には広大なパーキングがあり、そこに隣接する夢洲駐輪場はもうすぐ。はやる気持ちを抑えながら、自転車を押し歩きます。夢舞大橋の傾斜部はかなり角度があり、自転車走行は危険ですので、ここは我慢です。

夢舞自転車駐輪場の写真4選

夢舞大橋を渡り切り、そのまま道沿いにしばらく進むと、夢洲駐輪場に到着。ネットの事前予約がおすすめです。600台もの自転車が停められる広々とした場内には、主要なシェアサイクルサービスの貸出・返却スポットもありますので、行きだけ・帰りだけシェアサイクルを利用することもできます。

ゴールの万博会場東ゲートに到着、皆さまお疲れ様でした!

万博東ゲートでの集合写真

駐輪場から続くアーケードの通路を抜け、数分歩くとついに万博会場の東ゲートに到着! 平日お昼過ぎにもかかわらず多くの来場者が列を成しており、人気の高さが伺えます。ゴールで迎えてくれたサイクルベースあさひの担当者も加わり、ジテシラProjectの横断幕を広げて記念撮影。無事に淀川リバーサイドサイクルラインのツーリングを楽しみました。

熱中症と安全に気を配り、万博と自転車を楽しみましょう!

自転車に乗り慣れた方なら1時間程度、そうでない方でも2時間あれば十分に走り切れるコースです。通期パスや夏パスをお持ちの府民の皆さまは、是非とも自転車でのアクセスに挑戦してみてください。いつもと違う大阪の風景を楽しみながら、サイクリングの醍醐味も存分に味わえますよ!

今回のツーリングを通じて気になったことは、自転車に乗っている人のほとんどがヘルメット未着用だということでした。汗ばむ時期のヘルメット着用は煩わしいという気持ちも理解できますが、通気性と速乾性に優れたキャップを併用すると熱中症対策にもなり、ストレスも軽減されますので是非お試しください。もちろん、自転車保険の契約状況の確認もお忘れなく!

これからもジテシラProjectでは、大阪府民の皆さまに向け自転車の安全利用に関する情報を発信してまいります。

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