au損保、自転車利用時のヘルメット着用率を調査

すべての年令における自転車利用時のヘルメット着用努力義務化から1年
努力義務化の認知度は85.5%に上昇したが、着用率は21.6%に留まる

改正道路交通法の施行により2023年4月1日から年令を問わず自転車利用時のヘルメット着用が努力義務化されましたが、同法施行から1年を機に、au損害保険株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山田 隆章、以下、au損保)は、全国の自転車利用者の20歳から69歳の男女15,381名を対象に、自転車利用時のヘルメットに関する調査を実施しました。

(1)自転車利用時のヘルメット着用努力義務化の認知度は85.5%

年令を問わず自転車利用時のヘルメット着用が努力義務となったことを知っているか尋ねたところ、「知っていた」と回答した方は85.5%(13,147名)で、努力義務化施行直前に実施した昨年の調査に比べ30pt以上上昇しました。

(2)自転車利用時のヘルメットの着用率は21.6%

自転車利用時にヘルメットを着用しているかを尋ねたところ、「いつも着用している」と「ときどき着用している」と回答した方を合わせると21.6%となり、昨年の調査結果に比べ11.2pt上昇しましたが、約8割の方が未着用であることが判明しました。

(3)都道府県別の着用率、トップは長崎県

都道府県別の着用率では長崎県が48.7%(前年度比+24.7pt)でトップ、続いて長野県の37.1%(同+15.6pt)でした。なお、長崎県は前年度からの着用率アップも全国トップでした。

順位 都道府県名 2023年度 2022年度 前年度比
着用率 着用率
1 長崎県 48.7% 24.0% +24.7pt
2 長野県 37.1% 21.5% +15.6pt
3 愛媛県 36.2% 19.7% +16.5pt
4 島根県 35.9% 12.7% +23.2pt
5 群馬県 35.3% 22.3% +13.0pt
6 山梨県 34.8% 11.1% +23.7pt
7 山口県 34.1% 12.6% +21.5pt
8 大分県 33.7% 18.0% +15.7pt
9 茨城県 29.6% 14.3% +15.3pt
10 岐阜県 29.2% 16.7% +12.5pt
11 富山県 28.7% 10.2% +18.5pt
熊本県 28.7% 21.0% +7.7pt
13 静岡県 27.9% 13.9% +14.0pt
14 石川県 27.6% 12.7% +14.9pt
15 福島県 27.5% 13.9% +13.6pt
16 徳島県 26.7% 10.7% +16.0pt
17 鹿児島県 26.4% 11.2% +15.2pt
18 三重県 26.2% 14.8% +11.4pt
青森県 26.2% 13.2% +13.0pt
20 栃木県 26.1% 16.1% +10.0pt
21 滋賀県 25.9% 11.8% +14.1pt
22 愛知県 25.6% 14.9% +10.7pt
23 福岡県 25.4% 7.6% +17.8pt
24 沖縄県 25.0% 13.7% +11.3pt
25 宮崎県 24.2% 9.6% +14.6pt
26 山形県 24.0% 15.6% +8.4pt
27 新潟県 22.9% 12.6% +10.3pt
28 福井県 22.8% 11.4% +11.4pt
29 鳥取県 22.4% 14.7% +7.7pt
30 岩手県 22.2% 11.3% +10.9pt
31 岡山県 21.9% 8.9% +13.0pt
32 佐賀県 21.4% 9.1% +12.3pt
33 宮城県 21.2% 12.8% +8.4pt
34 北海道 21.0% 8.8% +12.2pt
35 京都府 20.8% 7.9% +12.9pt
36 神奈川県 20.7% 8.4% +12.3pt
秋田県 20.7% 13.3% +7.4pt
38 和歌山県 19.5% 7.7% +11.8pt
39 香川県 18.4% 8.7% +9.7pt
40 東京都 18.3% 9.4% +8.9pt
埼玉県 18.3% 7.5% +10.8pt
42 千葉県 17.9% 8.1% +9.8pt
43 高知県 17.8% 3.0% +14.8pt
44 兵庫県 17.6% 7.4% +10.2pt
45 広島県 16.1% 8.5% +7.6pt
奈良県 16.1% 6.7% +9.4pt
47 大阪府 11.7% 5.5% +6.2pt

(4)着用していない理由は「購入費用が負担」が最多

「着用していない」「ヘルメットを所有していない」と回答した方に、その理由を尋ねたところ、「購入費用が負担」と答えた人が26.6%(3,205名)と最多で、ヘルメット着用に費用がハードルとなっている一方、前年度トップの理由だった「必要性を感じない」と答えた人は24.9%と前年度比で約10pt減少しました。

今回の調査では、自転車利用時のヘルメット着用努力義務化の認知度は85.5%と前年度比で30ptアップし、またヘルメットの着用率は21.6%という結果となり、ヘルメット着用に関し認知は進んでいるものの、まだ多くの自転車利用者がヘルメットを着用していないことがわかりました。

警察庁によると、自転車利用中の交通事故で亡くなられた方は、約6割が頭部に致命傷を負っています。また、ヘルメット非着用時の致死率は着用時と比べて約2.1倍高くなると言われています(注)自転車事故死者数を減らすためには、引き続きヘルメット着用の必要性を理解いただくことが重要と考えられます。

au損保は、これからも身近な保険・サービスの提供等を通じて、皆さまのライフスタイルに寄り添い、安心・安全な毎日をサポートしてまいります。

【調査概要】au損保調べ

  • 調査方法:インターネットによるアンケート
  • 対象者:自転車利用者
  • 対象地域:日本全国
  • 回答者数:15,381名(人口比率に配慮し選定)
  • 回答者年令:20歳から69歳
  • 実施時期:2024年1月19日〜2024年1月21日