au損保のDX推進について
トップメッセージ
平素よりau損保をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
当社はKDDIならびにauフィナンシャルグループの一員として、「自転車向け保険」や「ペットの保険」を中心とした商品・サービスをご提供することで、生活意識の変化やライフスタイルの多様性がもたらすお客さまのニーズにお応えしてまいりました。
更なる企業価値向上を目指し、2022年度よりスタートした3か年の中期事業計画では「デジタル化社会に適応しお客さまに最適なCXを提供しつづける」ことを目指し、計画に掲げた成長戦略と基盤整備の取り組みを進めています。
中でもデジタル技術の活用・DX推進は必要不可欠であり、特に注力して取り組んでおります。
具体的には、お客さまの視点に沿ったUIUXの改善、様々なデータ収集・分析基盤の整備によるデータ利活用の強化、将来の新サービス提供に備え拡張性・柔軟性に優れたシステム基盤の整備、各種保険業務プロセスのデジタル化などの取り組みを推進しております。
今後もauフィナンシャルグループのサステナビリティ経営方針のもと、中長期的な視点で社会課題に向き合い、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、私たちを取り巻く環境変化に迅速に対応しお客さまのニーズにお応えできるよう、デジタル技術の活用・DX推進に努め、独自の企業価値を提供し続けていきたいと考えています。
これからも当社は、コーポレートステートメント「Discoverからはじめよう。」のもと、通信・ライフデザインサービスと保険を有機的にむすび付けることで、一人ひとりのお客様に当社ならではのCX(カスタマーエクスペリエンス)を提供してまいります。
今後とも、皆さまの変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
中井 武志
ビジョン
2022年度よりスタートした3ヵ年の中期事業計画では
デジタル化社会に適応しお客さまに
最適なCX(カスタマーエクスペリエンス)を提供しつづける
ことを目指し、計画に掲げた成長戦略と基盤整備の取り組みを進めています。

ビジネスモデル
KDDI・auFG経済圏を中心としたお客さまのニーズの分析に基づき、商品・サービスを適時適切に提供することにより、持続的成長・企業価値向上を図るため、以下のビジネスモデルの根幹に据え、上記を対応可能とするシステム導入・改定を推進してまいります。
1お客さまのニーズやリスクに合わせた保険商品・サービスをタイムリーに提供
お客さまのニーズ、高度なデータ収集・分析に基づいて把握したお客さまのニーズに沿った保険商品・サービスをタイムリーに提供するため、API連携等によりKDDI・auFG経済圏を中心とした外部システムとのシームレスなデータ連携を可能とする。
2社会・経済環境に即応するとともに、エンベデッドファイナンス※等新たなビジネス機会への対応
社会・経済環境の変化を敏感にとらえ、エンベデッドファイナンス等のビジネス機会の出現に即応できるようにする
※エンベデッドファイナンス:お客さまが自ら金融事業者にアクセスせずとも利用している非金融事業者の提供するサービスから金融サービスを利用できること
ビジネスモデル実現のための取り組み
1マーケティング強化とデジタル基盤整備、データ活用によるお客さま満足度向上
①マーケティングサイト構築
- お客さまのニーズや事業環境の変化に迅速に対応
- お客さまのニーズに応じ、Web/メール等により適切なWEBコンテンツをご案内
- お客さまのコンテンツ閲覧/離脱/契約情報等に基づく恒久的な改善サイクルの確立
②マーケティング分析基盤構築
- マーケティングサイトから取得したお客様のコンテンツ閲覧/離脱/契約情報等のデータ分析により、お客さま像・ニーズの深耕・課題特定
- マーケティングサイトへアクセス頂いたお客さまへの的確なコンタクト、適切な商品提案による収益向上と、それを可能とする業務効率化
- 上記を実現するためのマーケティング分析基盤を構築
③システムの最適化・機能追加
- システムに蓄積されているご契約データを活用して、ご契約継続時の適時適切なお知らせ、自動継続特約の提供によるお客さまの利便性向上
- 上記をより最適に実現するための機能追加を実施
2お客さまのニーズに応じた新商品の提供、業務の効率化
④基幹システム更改
- 基幹システムに外部連携APIを標準装備し、各種WEBコンテンツへの商品情報表示機能の拡張・詳細化
- 新基幹システムでのデータ完全一元管理の実現
⑤新商品プラン案の整理
- 「保険商品・サービスの品質向上」「KDDI/auFG経済圏」「新商品・サービス」の3つの軸で新商品の案を整理・検討
⇒各軸に対して適したアプローチを行うことによる提供価値向上
保険商品・サービスの品質向上
お客さま一人ひとりのニーズに沿った補償を選択可能とすることで、お客さま満足度の向上を図る

KDDI/auFG経済圏
KDDI・auFGの金融商品・サービスと組み合わせることで、お客さまの利便性や満足度を向上させるとともに、グループ全体のシナジー及び、企業価値拡大に貢献する

新商品・サービス
社会・経済環境の変化を踏まえ、お客さまの日常生活におけるリスクに対応する商品・サービスをタイムリーに開発・提供する

⑥業務プロセスの効率化
- 保険金支払のデータを活用して、進捗状況をマイページで見える化
- 各種契約・申請のペーパーレス化
- 帳票形式の見直し・印刷発送の業務委託
- リモート対応化 等
業務標準化・効率化
業務プロセスの標準化の推進、および業務ごとに分散したシステム統合による効率化、ならびに各業務のペーパーレス化とリモート対応化を図る

帳票の書式・印刷・発送の見直しによる業務効率化

お客さまにとっての利便性向上
お客さま専用ページによる事故受付・査定の進捗状況把握を可能とする
【ご契約情報を引用した簡易な入力】

【画面での事案進捗の確認】

推進体制
DX推進においては、社長統括の下、テーマごとにプロジェクトを組成し、システム領域/ビジネス領域の各部門との緊密な連携のもと社内横断的にプロジェクトを推進しています

DX人材育成
DX推進体制強化のため、人財育成・人財確保に注力しています
人材育成
成長戦略を支える経営基盤として最も重要な人材については、DX人財を定義し、 必須研修/自己研鑽を組み合わせて成長戦略と整合性の取れた人材育成を行っていく。
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人材確保
社内DX推進のリード役として業務効率化やデジタルデータを活用したマーケティング強化等、専門人材の確保と幅広い領域でのIT環境整備を実施していく。
DX研修体系
必須研修DX研修
DX基礎研修
- 社員全員に対してDX研修を必修研修として実施
- auFG全従業員が身に着けておくべきリテラシーを研修を通じて底上げ
対象 | コース | 概要 |
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全社員共通 | DXリテラシー標準 | 経済産業省・IPAの「DXリテラシー標準」に準拠。DX時代に求められる共通認識を学ぶ。 |
対象 | 全社員共通 |
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コース | DXリテラシー標準 |
概要 | 経済産業省・IPAの「DXリテラシー標準」に準拠。DX時代に求められる共通認識を学ぶ。 |
自己研鑽e-learning研修・部門別研修
・資格取得
研修受講及び資格取得を補助
- e-learningを各自自由に受講可能
- 部門別研修費用補助制度として、各部門別に必要となるスキル・知識習得のための研修費用の一定額を補助
- 資格取得サポート制度として、自らの専門領域拡大を目指しスキル習得を支援
- 資格取得者にはインセンティブ制度あり
取り組みの効果測定
対応取組施策 |
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効果 | 主な指標 | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | |
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タイムリーな商品対応 | 新商品販売・商品改定数 等 | ● | ● | ||||
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申込率の向上 | コンバージョン率 等 | ● | ● | ||||
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保険金支払の迅速化 | 保険金支払所要日数 等 | ● | ● | ● | |||
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お客さま満足度の向上 | 満足度アンケート 等 | ● | ● | ● | |||
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社員エンゲージメント向上 | リモートワーク率 等 | ● | |||||
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事務事故の削減 | 紙に起因する事務事故件数 等 | ● |
①マーケティングサイト構築
②マーケティング分析基盤構築
③システムの最適化・機能追加
④基幹システム更改
⑤新商品プラン案の整理
⑥業務プロセスの効率化
DX認定事業者

当社は、2024年12月1日に経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されました。
DX認定制度とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき、経営ビジョンの策定やDX戦略の実現に向けた体制の整備など、DXを推進するための準備が整っている事業者を経済産業省が認定する制度です。